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西暦7892年僕は地球から太陽へ旅立った
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垢版 |
2022/01/08(土) 18:15:58.860ID:K4Hu52GC0
大昔の太陽は火を纏った星だったらしい
しかし今は先に地球から旅立った者たちの努力により太陽の10分の1の土地が人間が住める環境となった
僕は今日太陽へ旅に出る
そう、僕の名前は【まさ夫】だ
家の外に空飛ぶバイクが止まった音がする
どうやら来たようだ
インターホンが鳴った
「おはようございます。赤坂まさ夫様のご自宅でよろしいですか?」
しかしふと魔が差してしまった
「いえ、違います」
「そ、そうですか。お隣に赤坂という苗字の方はお住みですか?」
「知りません」
「お時間すみませんでした。失礼します」
今考えるとここが人生の分岐点だったのだろう
僕は考えた
何故こんなしょうもない事をしてしまったのだろうか
早く伝えなければいけない
自分が【赤坂まさ夫】だと
しかしまたしても魔が差してしまった
そう、僕は走っていた
気づいた時には走っていた
どこへ?
分からない
だが走っていた
気づくと周りが暗くなってきた
またこの時がやってきた
体が乾く
血の流れが止まった
ざわざわと森林が雄叫びをあげる
今の僕はさっきまでの80倍強い
背丈は先ほどと比べられないほど高くなっている
夜なのにどこまでも見渡せる
僕は狼男の血筋だ
満月の夜はしょうがないのである
さて、始めるか
遠吠えをした後、目にも止まらない速さで走り出した
時速1000kmは超えているだろう
周りの木々を薙ぎ倒して進む
まだ地球にやり残した事がある
誰だってそうだろう
この気持ちは止められないんだ
恋はノンストップ
これを止めたら生きている意味などない
あの曲がり角が目印だ
僕の心臓は太鼓を叩いているかのような音を出している
比喩ではあるがそれくらい耳に響いてくる
0002以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/01/08(土) 18:16:14.994ID:K4Hu52GC0
長さ20cmはあるであろう爪でインターホンを押した
情け容赦なく「ピンポーン」と鳴った
もう少し待ってくれよ
後30分待ってくれ
頼む、待って・・・「まさ夫くんどうしたの?」
現代は便利な時代だ
インターホンを押せばAIカメラが顔認証を行い来客者を家の者に告げる
きっと彼女は僕など見ていない
最新の物だとドローンモニターが顔の前まで飛んでいき来客者の顔をおがめる
だがそんな物は不要だ
声が分かればそれでいい
でも僕は声だけで倒れてしまいそうなんだよ
神様、僕は何か悪い事をしましたか
頼む、頼むよ。頼むよ、怖いんだ。この気持ちを伝えるのがさぁ
「まさ夫くんどうしたの?狼の姿になっちゃってワイルドなのに青ざめて」
最新式かよ!!
まだ君にそれは早いよ!!
しかも夜なのに顔が青ざめてるのまで分かっちゃうなんて最高画質かよ!どんだけ良いカメラつけてんねん!
ああ、僕はもう終わるのかな
きっとここまでの人生だったんだろう
いいさ。言ってやるよ。さあこいやぁああああ
「まさ夫くん。狼の姿だと声帯が狼仕様になるからガウガウ言ってるだけで何が言いたいのか分からないよ」
ナーイス!声帯!
僕はこの体を今まで恨んできた
この体のせいで
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