0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2022/01/08(土) 18:15:58.860ID:K4Hu52GC0しかし今は先に地球から旅立った者たちの努力により太陽の10分の1の土地が人間が住める環境となった
僕は今日太陽へ旅に出る
そう、僕の名前は【まさ夫】だ
家の外に空飛ぶバイクが止まった音がする
どうやら来たようだ
インターホンが鳴った
「おはようございます。赤坂まさ夫様のご自宅でよろしいですか?」
しかしふと魔が差してしまった
「いえ、違います」
「そ、そうですか。お隣に赤坂という苗字の方はお住みですか?」
「知りません」
「お時間すみませんでした。失礼します」
今考えるとここが人生の分岐点だったのだろう
僕は考えた
何故こんなしょうもない事をしてしまったのだろうか
早く伝えなければいけない
自分が【赤坂まさ夫】だと
しかしまたしても魔が差してしまった
そう、僕は走っていた
気づいた時には走っていた
どこへ?
分からない
だが走っていた
気づくと周りが暗くなってきた
またこの時がやってきた
体が乾く
血の流れが止まった
ざわざわと森林が雄叫びをあげる
今の僕はさっきまでの80倍強い
背丈は先ほどと比べられないほど高くなっている
夜なのにどこまでも見渡せる
僕は狼男の血筋だ
満月の夜はしょうがないのである
さて、始めるか
遠吠えをした後、目にも止まらない速さで走り出した
時速1000kmは超えているだろう
周りの木々を薙ぎ倒して進む
まだ地球にやり残した事がある
誰だってそうだろう
この気持ちは止められないんだ
恋はノンストップ
これを止めたら生きている意味などない
あの曲がり角が目印だ
僕の心臓は太鼓を叩いているかのような音を出している
比喩ではあるがそれくらい耳に響いてくる