3位
また夜がやってきた
波は今日も静かだった
島をあげた盛大な宴はその夜も
また次の夜も終わることはなかった
人々は今のために生きたのだ
笑うために生きたのだから――

2位
後に――
語り継がれるこの“ヒルルクの桜”は
まだ名も無き その国の
自由を告げる声となって 夜を舞う
ちょうど この土地で
おかしな国旗を掲げる国が誕生するのは
もう少し後の話だ

1位
鐘の音は――
去る都市の――栄華を誇る“シャンドラの灯”
戦いの――終焉を告ぐ“島の歌声”
400年の――時を経て鳴る“約束の鐘”
浮寝の島の旅路は長くも 遠い記憶は忘れがたし
――かつて人はその鐘の音に言葉を託した――
遠い海まで届ける歌に
誇り高い言葉を託した
「おれ達は」「ここにいる」


だよな?