シャ子「ガンプラについて真剣に考えよう」ピンク「……」
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おれ「見てくれシャ子、RGフルアーマーユニコーンガンダムだ!」
シャ子「ごちゃごちゃしてますね」
おれ「ガトリングガンが三つついてるからね」
シャ子「手は二つしかないんですよ。三つも持てないじゃないですか」
おれ「三つの盾にガトリングガンがついてるだろ」
おれ「この盾が飛んでいって勝手に射撃してくれる」
シャ子「腕はなんのためにあるんですか?」
おれ「敵を貫くためにある」
おれ「手刀だ!」
シャ子「正気度が下がる!」 シャ子「ガンダムは兵器だっていったじゃないですか!」
シャ子「素手で攻撃できるなら、この剣も鉈もいらないじゃないですか!」
おれ「シャ子、知らないのかもしれないから一応説明しておく」
シャ子「素手で戦わなきゃいけない設定があるんですか?」
おれ「ガンダムは、アニメなんだ」
シャ子「…」
シャ子「知ってますぅ!」 シャ子「ガンダムがアニメなことくらい知ってます!」
おれ「じゃあ、なんで素手で戦うと怒られるの?」
シャ子「リアルじゃありません!」
おれ「じゃあワンピースで、ゾロが銃で撃たれて死んだらどう?」
シャ子「ゾロは銃じゃ死にません!」
おれ「人は(銃で撃たれれば)死ぬぞ」
シャ子「おれさんも知らないようなので、説明しておきます」
シャ子「刀は、銃より強いんです」
おれ「戦国時代だったら真っ先に死ぬタイプだよね」 シャ子「刀は銃より強いです!」
おれ「シャ子って絶対、抜刀術の方が、普通に斬るより早いっていうよね」
シャ子「早いです!」
シャ子「飛天御剣流は早いです!」
おれ「普通に振り下ろした方が絶対に早い」
おれ「現実を知れ」
シャ子「浪漫がない!」 シャ子「るろうに剣心やワンピースはリアルを売りにしてない!」
シャ子「ガンダムはリアルを売りにしてるじゃないですか!」
おれ「人型ロボットをリアルと思ってる人は、おそらく少ない」
シャ子「リアルな戦争だっていったじゃないですか!」
おれ「戦争はね」
おれ「ガンダムはリアルと思ってる人がいるのは、時代のせいだな」 おれ「ガンダム以前のロボットアニメの主流は、マジンガーZとかコンバトラーVとかだった」
おれ「これらの作品は、ラストで少々人間ドラマがあるものの、基本的に勧善懲悪だった」
おれ「正義の人型ロボットが悪を倒す物語だった」
おれ「ガンダムは、人間同士の戦争の中で、ロボットを善悪なき兵器として取り扱ったからリアルといわれた」
シャ子「なるほど、敵軍がガンダムを奪えば悪のガンダムになるんですね」
おれ「このユニコーンは存在そのものが正義だから」
おれ「心の汚れた人間や、女がユニコーンに乗ると、暴走して悪のロボットになる」
シャ子「女性蔑視すぎるでしょう」 シャ子「つまり今のガンダムは原点回帰していて、正義のロボットが悪を倒す勧善懲悪になったんですね」
おれ「ちなみに原点回帰したのは、二作品目のZガンダムからだ」
シャ子「最初のやつ以外のガンダムは、正義のロボットじゃないですかー!」
おれ「正義のロボットというと少し違う、正義は人間だ」
シャ子「はわ?」
おれ「正しい人間、すなわち主人公が一番正しくて強いんだ」
おれ「悪い人間は、正義に必ず敗れる」
シャ子「勧善懲悪ですね」
おれ「Zガンダムの主人公は、ガンダムで生身の人間に攻撃を仕掛けてたけど」
シャ子「どこらへんが正義の人間だー!」 おれ「最近のガンダムの主人公は、めちゃくちゃ善の人間だ」
おれ「このユニコーンの飼い主のバナージくんは、善の中の善だね」
シャ子「いい人なんですね」
おれ「うん」
シャ子「オチは?」
おれ「ない」
シャ子「はわー」 おれ「ガンダムの主人公の中で最も素晴らしい人間性をもっているのが、キラ・ヤマト様なんだ」
シャ子「またSEED推しですか」
おれ「刹那くんなどは、解決策のない世界に解決策をもたらす役割をもってる」
シャ子「アニメの世界ですね」
おれ「ゆえに刹那くんは神なのだ」
シャ子「神だったんですか」 おれ「しかしキラ様は違う」
おれ「命の大切さを説くために、逆らう全てのものを叩き潰す」
シャ子「知ってます、ケンカ両成敗なんですよね」
おれ「命を大切にするために、不殺を貫くけど」
おれ「自分が死にそうになると、明確な殺意を示す」
おれ「自分、大切」
シャ子「結論が、とても、真理です」
おれ「ガンダムの主人公には、いわゆる『戦争を終わらせるための鍵』を持たせてやるべきなのだろうが」
おれ「SEEDでは持っていた子が酷い目にあったからね」
シャ子「?」 シャ子「それよりガンプラの話をしましょう!」
おれ「そうだね!」
おれ「ガンプラの転売についてだね」
シャ子「なんか最近話題になってますね」
おれ「ぶっちゃけガンプラは安い」
シャ子「はわ?」 おれ「このRGフルアーマーユニコーンガンダムは約5000円だ」
シャ子「高い!」
おれ「いや、安い」
シャ子「高いですよ!」
おれ「おれは1万円でも買う」
シャ子「正気ですか!?」 おれ「そもそもガンプラは安い必要がない」
おれ「高くていいんだ」
おれ「なぜなら好きな人間が買うおもちゃだから」
シャ子「なるほど」
おれ「好きなガンダムのRGなら、6000円から8000円でも、おれは買う」
シャ子「高いですよ……」 おれ「ガンプラが安くなければいけないっていうやつはよぉ!」
おれ「組み立ててないんだよ!」
シャ子「積みプラというやつですね」
おれ「大方の人間は、欲しいガンプラなんて、数体から十数体くらいしかないんだよ!」
おれ「好きなガンダムが少ないから!」
シャ子「はわ」
おれ「おれが好きなガンダムは、ストライク、フリーダム、ストフリ、ジャスティス、インジャ、プロヴィ、レジェンド、デスティニー、アカツキ、ブリ」
シャ子「多い多い多い!」 おれ「世の中の人間は、発売する全てのガンプラを買うなんてしない」
おれ「買ったとしても組み立てる時間がないだろ!」
おれ「好きなガンダムのプラモは、高いものだと年間で一体か二体しか発売しない」
シャ子「そうなんですか?」
おれ「オンラインショップを除けば、MGやRGの新作は年間で10も発売しないだろ!」
おれ「その中に好きなガンダムが含まれる可能性は低い」
おれ「なぜならガンダム作品はたくさんあるからだ!」
おれ「年間二万円くらいの出費なら、問題ないだろ!」
シャ子「はわ」 おれ「転売は、利益が出るから、やるやつがでてくるんだ!」
おれ「売ってる側の努力不足だ!」
おれ「ただでさえコロナによる巣篭もりで、ガンプラの需要が高まっている!」
おれ「需給のバランスが崩れている!」
おれ「なのに平時の価格に我執して、価格の吊り上げをしない!」
おれ「需給バランスによる適正価格、すなわち神の見えざる手に背くがごときは、転売屋に利益をもたらす結果となる!」
おれ「謝りなさい!ユニコーンガンダムに謝りなさい!」
シャ子「なぜユニコーンに謝るんですか?」
おれ「この子は神様なんです!」
シャ子「神様だったんですか……」 おれ「おれは高くても欲しいガンダムがあるの!」
おれ「売る側が、お客様は神様魂で、市場の神様とユニコーンガンダムを蔑ろにするからこんなことになってるの!」
おれ「だから欲しい人が欲しいガンプラを買えないの!」
シャ子「ちょいちょいユニコーンガンダム挟むのやめろ」
おれ「欲しいガンプラが手に入らないことは、通常の価格の倍の値段を払うよりもつらいと知れ!」
おれ「小売店にある程度の価格設定の幅を与えて、転売屋が買わないように調整しろバカヤロー!」
シャ子「はわ」 おれ「今、市場は悪いパイロットに支配されている」
おれ「善のパイロットによって、正常な市場に戻すべきだ!」
シャ子「つまり値段を吊り上げろと」
シャ子「きっとバナージくんや刹那くんはそんなことしません!」
シャ子「なんだか庶民の味方な気がします!」
おれ「キラ様はやる」
シャ子「やりますね」
おれ「正しいのはキラ様」
シャ子「やっぱりキラ様こそが善なのですね」
シャ子「宗教だこれ」
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