前に誰にも邪魔されない空間が欲しくて夜に防波堤で釣りしてたんだ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
釣りって言ってもほんとに釣れたらめんどくさいから竿も仕掛けも餌も超適当
かと言って普賢真人論で絶対に釣れない針で釣るのもなんか違うから、一応「釣れるかもしれない」スタイルはキープ
ホームセンターで1000円で買った竿と適当なテグスとオモチャみたいなデカい浮きと、その浮きの下に一応アジ釣り用の針と適当なオモリと、あとはブルーベリーの香りがするゴカイを模したエッチな疑似餌をつけてるだけ
それを海に出して簡易椅子に座ってぼーっとしてるのが好きだったんだ。たまに疑似餌をツンツンされてるのが感覚でわかったり、お供のボトルコーヒーをラッパ飲みでゆっくりゆっくり飲む感じで
言わばその時間は「釣りをしてるふり」した誰もいないのにだった広い空間でくつろぐ天然のオープンカフェみたいなものだった こんな価値観は他人にわかってもらうとは思わない
本当は誰もいない深夜に防波堤に座り始めて、あとは当たりがだんだん明るくなってその淡い光に照らされた海を見るのが好きなだけだったんだ ある日の早朝、早朝だから俺１人しかいないはずの防波堤に結構デカめの車が近づいてきたんだ
車種はわからん。なんかとにかくデカいRV系
そしてそこから初老の男が降りてきた。けっこう身なりがいいように見えた。ダウンジャケットとかさ 爺さん「おはよう！」
俺「・・・？おはようございます」
ファーストコンタクトはこんなんだった。それで終わると思ってた そしたらその爺さんさ
無言で椅子に座ってる俺の後ろに立ってタバコに火を付けた。そんでずっと後ろに立ってた もうこの時点で軽く怒りが湧いていた
なんでこの人っ子１人いない早朝の防波堤でわざわざ俺の真後ろでタバコ吸い始めました？と 爺さん「それじゃあ蟹は釣れんよ」
俺 「いや、別に蟹を釣りたいわけじゃ…」
爺さん「心構えの話をしている」
俺 「はぁ…」
爺さん「君には蟹釣りの才能があるって話だよ」
俺 「！？」 雰囲気だけのニワカ勢がガチ勢に観察されてピンチに陥っているのは面白いな でもまあ出稼ぎ先のアパートの近くだったし、トラブルは絶対に避けたいと思った
極力とかじゃなく絶対にトラブルは避けたいと思った
だから頃合いを見て引き上げようと思ったんだ。突然立ったら爺さんが嫌で移動したみたいで角が立つだろ？ │ .＼ .│ 蟹 警報！ ！ ｜ ..／
│ まさに、 ＼ ...└―――──―――┘／ “暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
│ カニだな（ﾜﾗ .＼ ....ヽ(´ー｀)ノ ／ 】“暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
..＼＿＿＿＿＿_ .＼ ..∧∧∧∧∧ .／ 会】“暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
v(・ω・)v v(・ω・)v v(・ω＼ .＜ ＞ 【社会】“暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
v(・ω・)v v(・ω・)v v(・ω・)＼＜ カ ＞【社会】“暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
v(・ω・)v v(・ω・)v v(・ω・)v .＜ 予 ニ ＞【社会】“暴力二男”殺害の母親らに実刑判決
――――――――――――＜ 感 ..ス ＞―――――――――――――――――
カニはカニであると |＼ ＜ !!!! .レ ＞ フォッフォッフォッ /丿／）
見抜ける人でないと |＼| ヽ. ＜ ..の ＞ i´二￣⌒＼,.. ,∧.,,..∧ (. ;;;" ﾉ
__ ＼ / ∨∨∨∨∨ ＼ . / ./´｀) ..ソ...） .( ・ ω・ ) _／ ノ
＿＿ '"ゞ'-' | | / ＼ ヽ .| l´ ノ `'' ' ＿＿ ⌒￣ ／
'"-ゞ'-'＿＿＿＿| | __／／ / ＼.｀､ l / ／￣＼ /＿＿ヽ |￣
|￣￣ :::::::: ￣￣＼／ / .∧∧ ミ ﾄﾞｽｯ. ＼.l i ／. ＼/＿＿＿＼|＿
( ,-､ ,:‐､ |／＼/ ( ,,)┌―─┴┴─＼ （ ＿＿
|／ ./ / つ. カニ領土.. ＼ / ／￣ /
__,-'ﾆニニヽ . |／/ ～′ /´.└―─┬┬─―─.＼ / ／ . / .／
ヾニ二ン" | / ∪ ∪ ││ ε３ . ＼.／／ （ ../
＿＿＿＿＿＿＿＿／ / ゛゛'゛'゛ ＼ ）./ そしたらさ、爺さん突然話しかけて来たんだ。しかも「突然核心の質問のフレーズから入る質問法」で あのさ、とか。入れてくれてら反応もできるのにさ。真後ろに経って「リズムが不規則な質問責め」をしてきた。俺の嫌いなタバコを肺に入れないで吸いながらだ まあわかってた。そのときの職場の人たちみんなそうだったし地域性みたいだった
こっちがコミュ体制できてないのに突然近くに居座り、こっちのタイミング関係無しに思いついたことを突然「核心の質問のフレーズ」から質問
んで彼らのスタイルだとマウント取られてる方はその不規則な質問責めに「だけ」的確な答えをキビキビ答えてすぐ黙るのが「普通の人間」らしく、こちから何か語ると「喋りだしたら止まらない」。反応が少しでも遅れると「話聞いてない」
昔とは言ってもけっこうおっさんだった俺でも対応できない難易度だった 爺さん「釣れてる？」
俺「え？いえ、全然」
爺さん「・・・」
俺「・・・」
爺さん「・・・」
俺「・・・」
爺さん「それゴルベーザー？」
俺「え？」
爺さん「あー違うか」
俺「は？えっ？なんですか？」
爺さん「・・・」スンッ スパー
爺さん「・・・」
俺「・・・」
爺さん「ナンバー」
俺「・・・？」
爺さん「この辺の人じゃないのな」
俺「あ、車ですか？」
爺さん「他に何があるよ？」
爺さん「・・・」
俺「・・・」
こんなやり取りが20分ほど続いた んで爺さんはタバコをオーバーリアクションで海に投げ捨てると
俺の前に立った。押せば海に落ちる位置 爺さん「いつも見てるけど兄ちゃん釣れてるの見たことないぞ」
俺「・・・？」
爺さん「今度いろいろ教えてやるよ。夜しか来れないならライトで照らしてやるし。とりあえず竿貸してみろよ」
爺さん「なんだこりゃ？玩具か？これじゃあ釣れねえよ。ガッハッハ」
俺「そうなんですか！」 「トンッ」
爺さん「なにぃ！？」
俺「お前は今日から餌だ」
そういった高さ30メートルの防波堤から突き落とした。 俺はその日以降防波堤釣りをやめた
1人での空間を樂しんでたつもりが望遠鏡でどっかから見られてたと思うだけでもう無理だった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
