「今日はカナダ史上最大の自動車投資が行われた歴史に残る日だ」

カナダのジャスティン・トルドー首相はそう述べて胸を張った。

4月25日、ホンダがカナダ・オンタリオ州に新たなEV(電気自動車)工場を建設することを発表した。総投資額はホンダにとって過去最大規模となる1.7兆円で、北米でのEV戦略の橋頭堡となる。

新工場はEVの生産にとどまらず、ホンダ初となる自前の電池工場を併設する。ホンダの青山真二副社長は「EVは電池が生産コストの3〜4割を占める。主マーケットである北米でできることは最大限自分たちでやっていく」と狙いを語る。