実家が空き巣に入られました。
金目の物は家に置かない主義なので被害と言えるモノは殆んど有りませんでしたが、俺が高校時代から20年以上かけて集めた母子相姦アンソロジー漫画コレクション全てが無くなりました。
案の定、近所の中古エロDVD屋のエロ漫画コーナーに俺のコレクションが大量に並んでいました。
買い戻すつもりは有りません。今やネットの違法サイトで幾らでも見れるモノばかりですし、
ネット上に出回っていない貴重かつお気に入りの母子相姦漫画は現在の住居に移しておいたおかげで被害を免れたんです。本当に幸いでした。
しかし何処の誰とも判らない空き巣に俺の歪んだ性癖を知られたという恥ずかしさと、
いくら金目のモノが何も無かったからと言って、よりによって極端に片寄った性癖のエロ漫画単行本を大量に近所の中古エロDVD屋まで持ち込んだその空き巣の真意が理解出来ません。
中古エロDVD屋のエロ本コーナーに軽く30冊を超えるであろうズラッとならんだ「母子~」「~相姦」「淫母~」「ママ~」などのタイトルを見ていると、
自分の性癖の恥ずかしさ以上に「空き巣は何でコレが金になると思ったのか?」が不思議に思えて仕方ありません。
試しに全て値段をチェックしてみると売値は200円以下の投げ売り価格ばかり。よく見れば他の中古エロ漫画とは別の投げ売り専用コーナーに並べられていました。
何か自分自身を全力で否定された気分でミジメさを感じると同時に、その一方で自分の愚かさを客観的に見せられた清々しさのようなモノも感じられたぐらいです。
しかし空き巣自身はどう思ったのでしょう?
重たい思いをしてソコソコ距離のあるこの場所まで嫌悪感を感じるであろうアホみたいなタイトルのエロ漫画を運んで、いったい売値は幾らになったと言うのか?
おそらく1冊50円いや10円程度だったハズです。総額で500円にも満たなかったでしょう。
なんとも納得のいかない、それでいて不思議と晴れやかな気分で中古エロDVD屋を後にしながら
「やはり空き巣なんて事を生業(なりわい)とする連中は効率とか一般的な価値観とか普通に生きていく上で重要な要素が欠落しているのだろう」
と、自分自身の歪んだ性癖は棚に上げて空き巣を批判をしながら残されたレア物母子相姦漫画が待つ家路についたのでした。
さらば、俺の青春の母子相姦漫画達。