その理想の体現者を憑依させ、戦闘を繰り返した俺は、未来(彼)の技能と魔術回路を先取りし、その起源すらも譲り受けた。
いや……より正確に言うならば。
この身は戦うごとに、
英霊エミヤに置換(侵食)されていたんだ。
───俺をただの人間だと言ったな。
認識が甘いぞ、英雄王。お前が挑むのは、正真正銘、英霊のまがい物だ!!