魔法使い「勇者は死んだ」国王「…え?」
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魔法使い「魔王との戦いで勇者は死んだ。僧侶も戦士も死んだ。私だけ生き残って勇者が最後に転移魔法で逃してくれた。」
魔法使い「勇者ですら勝てない相手。人類は魔王に勝つことは出来ないかもしれない。」
少しずつ集まってきていた国民達の間にどよめきが起こった。
国王「そ、そんな…我々人間にはどうすることもできないというのか?」
魔法使い「…私がもう一度旅に出る。強い魔物は殆ど倒したし、レベルもだいぶ高くなってる。残っている幹部も倒して、魔王も倒す。」
国王「で、でも魔王は倒せなかったのではないのか?勇者らがいても勝てなかったのに1人で勝てるのか?」 魔法使い「…勇者がいない世界に悔いは無い。魔王も弱っているからすぐには行動を起こせないはず。狙うなら今がチャンス。それに、今こうしている間にも魔王軍が人間に被害を与えている。」
国王は下を向き、少し考えているような表情を浮かべるがすぐに私の方を見る。
国王「…お主がそうと決めたなら我は止めることはせん。だが、せめて少しでも役に立たせてほしい。我は何をすればいい?我に出来ることならなんでもする。」
魔法使い「そうだね…国の軍を強化しておいてほしい。勇者が死んだ今、魔王軍も攻めてくるだろうしね。あと、もしかしたら勇者に次ぐ実力を持った者が現れるかもしれない。」
国王「あぁ、わかった。尽力するとしよう。じゃあ、くれぐれも気をつけてくれ。幸運を祈っておるぞ。」
魔法使い「うん、よろしく。じゃ、行ってきます。」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています