20日、午前11時50分頃茨城県取手市にあるキリンビール取手工場にある原料を貯蔵するサイロの中で、男性作業員が原料のコーンスターチに埋もれ、死亡する事故がありました。

警察によりますと、サイロは高さ10メートル、直径は約4メートルあり、中にはビール類の原料であるコーンスターチという白い粉が貯蔵されていたということです。

20日は、サイロの底の部分の詰まりを取り除くためキリンビールが依頼した業者の作業員、阿部一歩さん(29)が1人でサイロに入って作業を行っていたということですが、周りにいた別の作業員が異変に気付いて、サイロの中を覗きこむと、阿部さんが原料に埋もれた状態だったということです。

阿部さんはおよそ1時間半後に救出され、病院に搬送されましたが午後3時すぎに死亡が確認されました。

阿部さんは、1人で命綱を付けてサイロ内に入って作業をしていたということで警察は作業方法や手順などに問題がなかったか、ほかの作業員から事情を聞くなどして、事故原因を詳しく調べています。