滋賀県警が13日に窃盗の疑いで現行犯逮捕した74歳の女性について、誤認逮捕だったことが判明し16日夜に釈放したと発表しました。

 滋賀県警近江八幡署によりますと、近江八幡市に住む74歳の女性は13日午前11時ごろ、市内のスーパーマーケットの食品売り場で、いなり寿司1パック(販売価格約300円)を万引きした疑いで現行犯逮捕されました。

 女性は店を出たところで店員に万引きを疑われ、防犯カメラに不審な動きが映っていたことから、店側から連絡を受けて駆けつけた署員が女性を現行犯逮捕しましたが、調べに対し、女性は「やっていません」「顔見知りの人からもらった」と一貫して容疑を否認していました。

 その後、16日になって女性にいなり寿司を渡したという知人男性が見つかり、男性は「店舗内で女性にいなり寿司をあげた」と話し、店舗の販売記録を照合すると商品が盗まれていなかったことも判明したため、16日午後9時半ごろに女性は釈放されました。

 県警は女性に謝罪したということですが、身柄の拘束は約3日半に及んでいました。

 県警近江八幡署の杉中高広副署長は、「逮捕された方には心からお詫び申し上げる。しかるべき調査をした上で、再発防止を図ってまいりたい」とコメントしています。

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