面白い小説が書きたい
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俺の目標は自分がこの世界で最も面白いと思える小説を書くことだ
恐ろしく難しい >>2
難しいというかほぼほぼ不可能な気がするな
自分の脳内から捻り出してるわけだから新たな知見とかそういうのが一切含まれないわけだから 「わけだから」が続いてなんか気持ちの悪い文章になってしまった >>5
ワープアの生活なら何となく想像がつくけど生活保護となると話膨らませるのが難しそうだな
ネタに振り切るのも失礼だしリアルに描くと悲壮感しか出ない >>6
リアルに書きつつ悲壮感はあってもいいけど楽しくて面白くてラブコメハーレムな話にしてよ >>7
読み手のことは考えて無かったけど俺が28歳だから同世代がターゲットになるのかな >>8
生活保護がハーレムとかその時点でリアリティ無いような気がする
こう言ってしまうと多少問題があるかも知れないけど、他者から見てそれほど魅力のある人間なら普通に仕事出来ると思うし 実際は悲壮感はないしな
これが端から見たイメージと当人の違い
生活保護の主人公を描くなら前者ではなく後者になりきる必要があるね 小学生と70代の人と世界文学全集を読破してるような人では、読んで面白いと感じる小説って全然違うからね >>10
他人が読んで面白い作品だという自信は持てないけど、少なくとも自分で書いていて面白いと思えるものは書けていた >>11
ハーレムものなんてどれもリアリティないだろ
ないからいいんだよ
リアルに描くのは生活保護の制度や手続きや生活
ハーレムはリアリティがないからこそ読者が夢を見る >>12
そういうものなのか。働く能力が無いってそれだけで悲壮感漂いそうなものだけどな
当人がどう感じるかではなく、傍から見るとそういう捉えられ方をしてしまいそうな気がする 別に主人公が魅力的である必要はないけど魅力的にしたいなら
生活保護でありながら魅力的な人間を描いたらいい
生活保護はただの制度でしかない >>13
それは分かるけどレーベルや書く媒体によって読み手に偏りがある場合以外は特にターゲットを意識して書く必要は無いように思うけどな >>15
そうなると別に主人公が生活保護受給者である必然性も無いように感じる >>16
当人の気持ちになりきるには受給者への取材が必要だね
端からのイメージや偏見のままでは当人は描けない
別に他にそういう偏見キャラが出てきてもいいけどね >>17
魅力的に描くと「何でコイツこれで働いてないの?不正受給か?」ってなるでしょ >>20
そうではなくて当人にいくら境遇に対する悲壮感が無くても読み手側はそう受け取らないという話 >>19
掘り下げたら面白い分野だと思うけどね
ニートや無職、ひきこもりの主人公は多くいるが生活保護の主人公はまずいない
未開拓のジャンルだよ >>24
ウシジマくんのエピソードにはあったな。生活保護くん >>21
読者がそう思いたいならそう思わせたらいいんじゃない?
逆に内容次第ではそう思わせさせないこともできるでしょ
主人公の境遇次第だね >>23
読み手がそう感じないくらいハッピーな話にしてよ
その一つがハーレムだ
読者に夢を見させてくれ 無職ニート引きこもり主人公が多いのっていくらネタにしても支援者団体がうるさくないからだと思う
生活保護の主人公なんて扱い間違えたら即炎上だし素材としても上記のありきたりなキャラクターと区別化難しいし主人公に選ばれないのってそういう社会的な問題が絡んでるんじゃないかなぁ >>25
悪く書いたり悲しい話にしたり胸くそにも書けるよね
でも俺はハッピーなハーレム話が読みたいなあ
作者の腕次第だね >>27
ケースワーカーって生活保護を支援する立場の人?
それならまだ苦悩を描くとかいくらでも作品に落とし込めそうな気はする
>>28
生活保護が報われる話で夢が見られる層ってどの層よ?
労働者からすると「我々の税金で生きてるくせに何幸せになってんのコイツ?」ってなるんじゃないかな
金がないから結婚できないワープアなんて世の中に大勢いるんだぞ >>29
炎上するてことはよく言えば話題になって人気が出るてことだ
それだけ穴場のジャンルだよ
また区別化が難しく感じるのは生活保護をわかってないからだと思う
無職と生活保護受給者はイコールじゃないからね
その違いは実は大きいよ 1が思う 面白い小説 面白くない小説 ってなんなの
そっから始めたら 特定の恵まれない人を過度に持ち上げるようなテーマの作品って割ともう食傷気味な気がするな
「視界にとらえただけで死んでしまうバケモノが闊歩する世界で盲人が社会の指導者になりました」みたいな映画あったけど、
作品内だけで持ち上げても現実の盲人は救われないんだから現実の社会で何不自由なく暮らせる制度をまず作り出すのが先でしょ
逃避先作り上げて満足してるやつは単なる資本主義の犬で本当の意味での表現者ではないと思う ファンタジーでハーレムでハッピーみたいな話を楽しんで読むのは
現実の人生が終わってるような人なんじゃないかな
現実逃避的な話よりは、苦しみを乗り越える話のほうが
小説的な意味がある気がする >>31
生活保護は国民全員の権利でありセーフティネットだよ
だから労働者にとっても大事なもので安心できるもの
夢が見られるのはまず生活保護受給者、次に無職、ワープア、フリーター、そして今の生活に苦しんでる人
正しい知識で描けたら多くの人の救いになる話になるよ >>31
ナマポが小説家目指す話とか書けばいんじゃねーかなー? >>32
炎上商法って他人を不快にさせて知名度上げる手法だからあまり好きになれない
>>33
ふむ。なるほど >>36
お前生活保護だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww >>35
俺が書きたいのは後者だな。弱者の逃避先作るだけなら小説という媒体を使わんで手っ取り早く薬物でいい >>34
このジャンルの面白いところは単なる夢を見させる物語になるだけでなく知識を与える教本になるてところ
制度をリアルに描くことで多くの人が生活保護についての正しい知識を得られるきっかけになり偏見や嫉妬がなくなる
それにスパイスとしてハーレムを加えて楽しい物語にする 生活保護制度自体は意味がないとは思わないけどね
ハリー・ポッターの作者も生活保護を受けていたシングルマザーだったんだし >>35
読者を批判してめ仕方ないよ
実際人気があるからねハーレムは
アニメ化したいなら人気なジャンルで書こう >>36
これだけ情報に溢れてる社会でわざわざ小説でそれを描く動機が見当たらないな
現状でも正しい知識を得られるだけの土壌は備わってるのに知らない人間ばかりでしょ
そういう人間が読まないと意味が無いのに、そういう人間はそんなもん読まないし、読んだところで正しく読み取れるとは到底思えない いちど落ちたらそのままずっと沼の中にいる、みたいな人が問題なだけなんだよね
沼から抜け出したほうが、本人も周りも幸せだと思うんだけど 正しい情報が必要な層ってそもそも文章を理解する能力が無い層だと思う
そういう人間にいくら説明しても無駄だから、その辺の顔が良いアイドルに「生活保護は大事な制度なんだよ。きゃぴ」とか言わせておいた方が余程効果がある >>46
いいか、生活保護っていうのは自立支援のための出費であって、クソ無職にただ飯食わせるための支出じゃねーんだよ
生活保護法第一条 この法律は、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その『自立』を助長することを目的とする。
お前何年生活保護でただ飯食ってんだよ
働けクソヤロー! >>44
だから楽しい物語に知識を積めるんだよ
そしたら自然と知識が身に付く アニメ、パチンコ、スマホゲームあたりも効果ありそう >>50
知ろうと思えば知れる状況なのに未だに知らないってことは文章を正しく理解する能力が無いのだから小説という媒体でそれをしても意味が無いという趣旨の説明を俺はしてる >>49
君みたいな偏見がある人間に読んでほしいねこの物語は
生活保護受給者イコール無職じゃないんだよ 誤解のないように言っておくけど俺は生活保護というシステムに対してネガティブな感情を一切持ってないよ
ただそうではない愚か者が世の中割と多く、そういった人間の説得は想像以上の労力を要するというだけ >>52
現に君は生活保護のことネットで知れるのに知識が全然なくて偏見に満ちてるじゃないか
君は文章を正しく読む能力がないのかい?
ただきっかけがなかっただけだと思うけどね 話が通じない相手をどう扱っていくか、というテーマを膨らませて書いた短編とか読みたいな >>55
俺が上の方で言ったのって俺がそう思ってるという話ではなく、ハーレム物みたいな安直なネタに飛びつく層はそう思ってるだろうなという予断による単なる想像だぞ 別に小説で完全に理解させられるとは思ってないよガチの教本じゃないからね
知識を少しときっかけを与えられたらいい
メインはハーレムさ こいつたぶん自分がどう思われてるかも考えず、論破(笑)だけしていればみんながひれ伏すと思ってるクズだろ
誰も相手にすんなよ >>56
どう描いても主人公サイコパス然としたキャラクターになりそう たとえば悲壮感
俺に言われるまで受給者は悲壮感を持って生活してると思ってたよね?
でも実際は違う
楽しく幸せな生活だよ
これを描くことで誤解はなくせるよね
生活保護によいイメージを持たせることで必要な人に行き渡らせることもできる
自殺者を救えるんだ
人助けだね
ちゃんと書けたら多くの人を救える物語になるよ だから生活保護は自立支援の出費なんだって言ってるだろ
生活保護法第一条 この法律は、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その『自立』を助長することを目的とする。
自立しろクズ そういえば最近はサイコパス然とした主人公って増えてきてる気がするな
言葉が通じない社会になってきたんだろうか 誰も相手にするなよ、と言っている人がいちばん相手にしているような気がする まあどうやらハーレムは好まないようなので残念だ
ただ生活保護というジャンルはまだまだ未開拓だからいろんな話を作れると思うよ
上で書かれたみたく小説家を目指す話とかね >>64
俺はズルして生きてるクズが嫌いなんだよ
ワープアみたいな状況で、小説家目指してる俺がいるのにズルいじゃねーか >>63
日本でサイコパスブームを作ったのは貴志祐介だと思ってる
漫画作品ならデスノートかな
その点で言えば、サイコパス然とした発言を繰り返しながらアスペルガーを自称して思い悩んでいる天久鷹央は好感持てるよね >>66
君みたいな人も登場したら面白い物語になるな☺ せっかくだから生活保護と創作の相性についても語ってあげよう
生活保護と創作活動は相性がよいのか?
難しいところだね >>67
たしかに>>60を見て、まず悪の教典を連想した
あんなにヒットしたのは社会を反映しているからなのかな
天久鷹央もアニメ化らしいね 表現したくてたまらないことがあって小説という形にするわけじゃなくて
小説が書きたいの? ベストセラーを書いた作家にも、どっちのタイプもいそうだけどね
最初の動機は別になんでもいいような >>72
お前みたいなのいるけどなんなの?
書きたかった小説なんてとっくの昔に書いて編集者から没もらってるのに
書きたい小説がないなら書いたらダメだって言われても困るんだが
小説書いてる大半の人は書きたいものなんて書いてないと思うよ 生活保護は安定した生活をえられて時間も得られる
一見創作にはもってこいの環境だ
しかし受給者は金を稼ぎすぎると生活保護から抜けてしまうのだ
また少し稼いでも生活保護費で相殺されてしまうのだ
お金稼ぎは創作のモチベーションになるからね >>71
当時はネット上でサイコパス診断みたいなのが流行ってて、空前のサイコパスブームでもあったし、
悪の教典は小説としての技法も素晴らしかった
天久鷹央のアニメ化楽しみだわ。キャラクターかわいいしそれなりにアクションシーンもあるから むしろ内面にうずまいてるものを小説として外に出した人は
その時は売れようとか思ってない場合が多そう >>72
何かクリエイティブな趣味が欲しいなと思ってて、読書が好きだから小説という形を取っただけ
特に世間に向けてメッセージがあったりだとか、表現したい何かがあるというわけではない 創作でお金稼ぐことは水物
そんな不安定な方法で少し稼いだからと生活保護を抜けてしまっていいのか
いかに生活保護が素晴らしいもので安定しま生活ができるか知っているからこそ心の枷になるんだ
はたして生活保護と創作活動は相性がいいのだろうか >>77
それ別の人にも言われたけど違う
そんなに元ホームレスの人って有名なのか >>74
だめって言ってないよ
書いてみよって人はたくさんいるけど
一本書き上げて形にできる人は一握りだし偉いと思うよ
たまにこの人はこれを書かないとor歌わないとどうしようもなかったんだなあって
切実さを感じる作品あるよねって思っただけ 生活保護と創作をテーマにするときためになる当事者の話ですた☺ >>81
元ホームレスで、小説書くとか言い出してしばらくvipでスレ立ててた人が居た。
なんか「メフィスト賞を目指す」みたいな事を言ってたけど、その後の消息は不明。 悪の教典って地の文が三人称で語られてるんだけど、最初は主人公のハスミン視点で描かれてるのが9割なんだよ
でも話が進んでハスミンが狂っていくにつれてその割合がどんどん減っていって、ラストシーンでは完全にゼロになる
だから狂ってるハスミンの内面が読者には全く読み取れなくなって、そこが不気味さに拍車をかけているわけだ
ああいった手法は文章でしか出来ないからすごいなぁって僕は思いました >>84
なるほど。半コテみたいな感じだったのかな
来なくなった理由はガチで創作にのめり込んで余裕がなくなったか、日々の生活に忙しくなったか、単なるネタだったかって感じかなおそらく すっかりSNS社会になって誰もが全世界に向けてやたらお手軽に発信するようになって
予測変換や音声入力なんかも充実してきて
言葉の使われかたがすごい勢いで雑になっていってると思うんだよ うまく言えないけど
言葉を大事にしたいから小説を書きたいのかもしれない >>85
>そこが不気味さに拍車をかけているわけだ
>ああいった手法は文章でしか出来ないからすごいなぁって僕は思いました
「文章」というメディア特有の表現力のメリットについて、具体的に例示
して語る人を巷でほとんど見ないので、こういう意見は参考になる。 >>88
それは確実にあると思う
村上春樹がTwitterをやらない理由として「あそこの文章は上等でないから」って言ってたんだけど、そこに割と共感できた
特に上等でない文章に対して忌避感は無いけど、でも上等な文章を読みたいし、書きたいという欲求はそれなりに強い >>89
基本的に媒体としては映像の方が上だとされやすいものね。「なんでわざわざ文章なの?」みたいな
その文章でしか出来ないはずの表現をした十角館の殺人が今度実写映画化されるというから、どういった表現がなされているのか割と楽しみではある ちなみに十角館〜は漫画化もされてるんだけど、その手法は素晴らしかったというか見事に盲点をついてて驚嘆した
ネタバレになってしまうからどこまで言っていいものか分からないけど >>88
>言葉の使われかたがすごい勢いで雑になっていってると思うんだよ うまく言えないけど
それは同意。
「言葉」は、「時間経過」ではなく「使用回数」によって磨耗する感じがあるね。
和歌で枕詞が出来上がるのに数百年の年月が掛かったらしいが、ネット用語が変化
をして独特な用法が生じるのは非常に短期間。
「(笑)」が「(ワラ」に変化し、さらに「(w」にまで至った後に、複数連結して
「wwww」などと使われるようになった様子を「草生やす」と呼ぶようになって、
そのうち単に「草」と言えば通じるようになっている。
この間、「2chの歴史」に収まる範囲で、せいぜい20年程度。 >>90
>村上春樹がTwitterをやらない理由として「あそこの文章は上等でないから」って言ってたんだけど、
言うて、上等な文章しか書かない人でもないけどなw >>94
その発言の意図が正しく読み取れてるか分からないけど、村上春樹は、上等な文章が書けるが故に敢えて崩した文章と、最初から崩れた文章の差異が気になるのかも知れないし、
上等な文章を常に書き続けられるように上等な文章にしか触れたくないという決意表明をしているだけなのかも知れない 「タイパ」という言葉が何年か前から取り沙汰されてるけど、単に多くの人間にとって時間が無いから言語が簡略化されていってるだけに思える
正確な意図を伝えるために言葉を紡いでも、相手はタイパを気にして最後まで聞いてくれないから、ある程度の齟齬が発生してもいいから短期間で伝えるために言語の雑な運用がなされているのではないかな
VIPを含めネット上で話していて思うことだけど、こちらの発言を正しく汲み取ってくれない人間というのは結構な割合でいる
そういう徒労感から適当でいいやとなってしまう人も中にはいるような気もする 能書きはいいから書いたの読ませろよ
お前の下らない長文なんかはタイパが悪すぎるから読まれない駄文以下だよ >>97
ランダムに生成された3つのお題で小説を書くって練習で書いたやつ。一度に書き込めないから二つに分ける
夜空 法律 教会
換気のために少し窓を開けると、その隙間をすり抜けるようにして、部屋に死神が入ってきた。何も僕が羽虫やハエの類いを「死神」と呼称しているわけじゃない。
窓の隙間から侵入してきたのは、真っ黒いフード付きのマントを身にまとい、その身体よりも大きな鎌を背負った、正真正銘の死神だった。まるで夜空を引き裂いて、そのまま身体に巻き付けてきたかのようにも見える。
「私は死神だ!」と律儀に死神は名乗り、顔の大半を覆うほど目深に被っていたフードを脱いだのだが、何かに思い当たったような顔をして、すぐにフードを被り直した。
そして「顔がバレると仕事がしにくくなるからな」と半ば言い訳めいた言葉を口にする。
「確かに人に舐められそうな、かわいらしい顔をしていますものね」と僕が言うと、「そういう意味じゃない!」と死神は憤慨した。
「道を歩いていて、みんなに死神だと後ろ指を指されるのは、なんか嫌だろ!」
そう叫ぶ死神を見て、確かにメンタルのセルフケアは大事だなと思う。僕も気を付けないとな。
死神は気持ちを落ち着かせるように、わざとらしく大きな咳払いをして、僕に一本指を突きつけた。「いきなりだけど、お前は死ぬよ」
人はいつかは必ず死ぬ。僕は人間であるので、当然僕もいつかこの身に訪れるその絶対的な死を回避することは出来ない。しかし彼女、その少女然とした死神が言うところの死の宣告は、きっとそういった趣旨のものではないのだろう。
ごくごく一般的な解釈をすれば、その死は『いつか』ではなく、僕の間近に迫った死を告げているのだ。
ただどう言っていいものか分からず、「へぇ」と気の抜けた返事をしてしまったのだが、それがどうやら死神の逆鱗に触れてしまったらしい。
普通はもっと恐れおののくだとか、青褪めた顔で絶望に打ちひしがれるだとか、そういった種類の反応をするべきだ、というようなことを大声で散々まくしたてていたが、僕はといえば、どうせ死ぬのにそのような常識を今更身に付けてどうなるんですか、将来何かの役に立つんですか、と数学の因数分解あたりで躓いた中学生のような感想が頭に思い浮かぶ。 「まぁ、いい」死神がまたもわざとらしく咳払いをする。
「お前の死は前世の業によるものだ。分かるか?」分かるか? という質問が、業という言葉を知っているか、という意味なのか、業で死ぬことを受け入れられるか、という確認なのか判然とせず、「なるほど。業ですか」と僕は曖昧に返す。
またそれが気に食わなかったのか、死神は何かを言いかけるような素振りを見せた。だが言葉を発する代わりに、ふんと鼻を鳴らすと、死神は右腕を背中側に回して、巨大な鎌を引き抜いた。
こうしてみるとかなりの迫力がある。妖しく光を反射する抜き身の刃というものは、殺意を伴わずとも、それだけで恐怖の対象となり得る。それが容易に命を断ち切るだけの説得力を嫌というほどに発しながら、僕の眼前に突き付けられているのだ。
「あの、今からお祈りとかしても、間に合わないですかね。懺悔とか」質感を伴ったリアルな死に対して、人間というのはかくも無力なものであるのか。いよいよ僕は、神にでも縋りたい気持ちになっていた。
「懺悔?」死神が首を傾げるので、「教会の神父さんにするやつです」と補足する。
一瞬間が空いて、死神は控えめに笑った。「現世のお前は何もしていないのに、懺悔も何も無いだろうに」それはもっともな指摘だ。
「前世のお前の罪を現世の法律で裁くことは出来ない。だから、死神である私がわざわざ出向いてやったんだ。甘んじて受け入れろ」
前世の僕はどのような罪を犯したのだろう。それは来世に生きる僕まで背負わないといけないほどのものだったのだろうか。
前世の僕に苦しめられた彼ら、彼女らは、その身に訪れた理不尽に、神に縋ることしか出来なかったのかも知れない。丁度、今の僕のように。
「お祈りは教会に行かずとも出来る。せいぜい祈れよ。死の訪れは、一瞬だから」
そうか。だから僕のもとへ死神が来たのか。最期に僕は合点がいって、祈る時間は永久に失われたのだった。 このイッチは自分の作品がコミカライズしてほしいとかアニメしてほしいとかそういう欲がなさそう
そういう作品を書けなさそう >>101
趣味の範疇だからそういった欲そのものは持って無いな
ただそれに堪え得る作品を書きたいという欲はあるけど >>99
>夜空 法律 教会
ちょっと書いてみる。
↓
ふと夜空を見上げた。
そこには地球上の法律とは無縁の宇宙が広がっている。
目を下ろすと、そこには教会があった。<完> キャラ立ち
人間関係
適度なセリフ
わかり易い背景描写
重厚なストーリー
ウィットに富んだ小ネタ
これで話作ってくれよとAiにぶん投げる時代来ねえかな >>99
>教会 夜空 法律
ちょっと書いてみる。(その2)
↓
「法律家の朝は早い」
つい、独り言を口に出してしまったが、普段そんな事はない。起き抜けに未明の時刻を示している時計から少し目を逸らして、窓から街を眺めた。景色の上半分は夜空で、下半分は建物が埋め尽くしているはずだが灯りも乏しくて何があるのか判然としない黒い空間が多くを占めていた。向こうの丘の上にある教会の建物は夜空の中に少し突き出すように形が見えた。この部屋の壁にある鏡に目を移すと、ちょうどこちらを向いた視線と目が合った。
「おはよう」
鏡の中に居る自分の顔に向かって挨拶をした。向こうも同時に挨拶をしている。試しに目を閉じると向こうの自分がどうしているか判らなくなった。そのまま身体の向きを変えて寝床へと戻ると、この後の行動は向こうに任せて自分は二度寝する事にした。<完> ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています