中坊の頃から旧軍オタク拗らせてずっと極右思想持っててシナ人とかチョンとか平気で言ってたし大東亜戦争はアジア開放の聖戦だと本気で思ってた。
当時はマジでかなりヤバくて、九八式夏用軍衣上下に略帽被って普段外出してたし「戦前回帰」を声高らかに叫んで軍歌や戦時歌謡も沢山覚えてよく歌った。
はだしのゲンや反戦系の作品は「左翼の書いた作品」とレッテル貼りして読まなかったし、数年前までは百田尚樹の本を愛読してた。
でも日本の事がもっと知りたくて、日本のありとあらゆる戦後史をひたすら漁ってたら「あれ?」って思ったんだよね。
「日本ってアメリカの植民地じゃね?」と
必死に押さえつけても、心の何処かでは「日本っておかしくないか?」と疑念の種が芽生えてしまった。
そこからはもうあれだけ何十年も燃えてた極右思想や愛国心はガラガラ崩れていった。
今まで捏造と否定してきた南京事件や関東軍の大陸での事も揺るがない証拠があった。
当時の一部の日本軍将兵の手記にも「アジア開放の戦争と聞かされて大陸に来たのに関東軍は素行が酷く軍紀も乱れ現地の住民から略奪行為をしている、これは何たることか」と嘆く一文が書かれていたりするんだよね。
大東亜戦争はアジア開放の戦争じゃなかった。
大陸に資源と権益を求めた日本と日本のアジア進出が気に食わない欧米、ユダヤという悪しか居ない戦争だった。
極右から完全に目覚めた今日本はあの時代に中国や朝鮮に凄く酷い事をやってしまったんだなと思う。

現代でも日本人は日本に住む在日の人達や中国人、ロシア人を差別したり、仲間外れにしたり、バカにしたり、見下したりしているけどそれは間違ってる事だ。
現代日本人は一人一人が先祖の罪を知って、それを繰り返さないよう反省して改めて新しい時代に繋げていく必要があると俺は言いたい。