―――体は剣で出来ている。
    血潮は鉄で 心は硝子。
    幾たびの戦場を越えて不敗。
    ただの一度も敗走はなく、
    ただの一度も理解されない。
    彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。

    故に、生涯に意味はなく。
    その体は、きっと剣で出来ていた。