千葉県東方沖で地震が相次いでいることをどのように受け止めていますか?


平田名誉教授
千葉県東方沖では、今回のようなまとまった地震活動がときどき起きています。
例えば、直近では2018年、2014年、2011年の東日本大震災の直後など、
過去に複数回起きています。
その中で、震度5弱程度の強い揺れになったこともあるんです。

今回はまだちょっとした揺れしか感じてないと思う方がいるかもしれませんが、
今後、固定していない家具が倒れたり、棚から物が落ちてくるような強い揺れが起きる可能性があるので、
これから1週間ぐらいは十分注意していただきたいと思います。


上原記者
首都直下地震などにつながる可能性はありますか。


平田名誉教授
今回の地震がただちに首都直下地震に結びつくとは考えていませんが、
そもそも南関東ではマグニチュード7程度の大地震が30年以内に起きる確率が70%とされ、いつ起きてもおかしくない状況です。

また、フィリピン海プレートが沈み込んでいる関東の南の相模トラフ付近でもマグニチュード8クラスの非常に大きな地震が起きる可能性は高いと考えています。いつ大地震が起きても良いように備える必要はあると考えてます。


上原記者
どういった備えが必要でしょうか。


平田名誉教授
今回のまとまった地震活動のなかでは、強い揺れが起きるおそれがあります。家庭であればきちんと家具を固定したり、お店であれば棚の商品が揺れで落ちないようにしたりするなど、必ず備えをしていただきたいです。

また、大きな地震が起きて、高い津波が起こることも考えられます。津波の危険性が高まったときに、どこにどのような経路で避難するかも、あらかじめ確認してもらえればと思います。