東京大学、電気通信大学、昭和大学発達医療障害研究所などの研究グループは、自閉スペクトラム症の手指運動において、顕著な薬指優位の傾向があることを明らかにしました。

自閉スペクトラム症は、社会的交渉やコミュニケーションなどに特異な点が見られる発達障害の一種です。多くの研究が、身体的な特徴として、人指し指と比較して薬指が長い傾向があることを報告しています。薬指の長さは胎児期に浴びたテストステロン(男性ホルモンの一種)に影響を受けます。これは、自閉スペクトラム症が「極端な男性脳」であるとする仮説と整合性があり、注目されてきました。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00005.html