戦後の日本人って田舎を脱しても会社の中に共同体を求めたりしたけど(正社員の年功序列、終身雇用制度が前提として)
そのような日本型社会主義ももう終わって久しいとはいえ、日本人自身が共同体に帰属することへの強いこだわりがあるのは事実だと思う。その点でどこにも税金払わない代わりに自己責任で武装して砂漠のど真ん中にでも住むモンロー主義のアメリカ人とは違うわけで
一方でしがらみはいやだ面倒臭いことは背負いたくないというわがままさもあるのも事実

そういう日本人の行きつく先は、欧米型の個人主義でもないし、土着回帰もない
おそらく「多元的な疑似共同体への帰属」ではないかと思う
職域、住まい、趣味など、あらゆるフェーズに疑似共同体(体といえるほどの規模かは知らないが)があって
それぞれをうまくマッチングするまで入れ替えて、一人の人間の中に複数の共同性があるイメージ