指令員「2両目と3両目が何だってゆうた。今?」
車掌「えー、食い込んでいるような状態なっとる」(←もっと早く言おうよソレ)
指令員「食い込んでいる」
車掌「はい」
指令員「2両目と3両目が食い込んでるんですね」
車掌「はい。はい、そうです」
指令員「分かりました。ほならね、今、JRの社員は車掌さんと誰が居ますか」
車掌「えー、運転士さんです。ちょっとお待ち下さい」
指令員「運転士にこの電話変わってください」
車掌「はい」
後続運転士「もしもし」
指令員「運転士さん」
運転士「後続ですよ」
指令員「えー」

(ここでスーパーヒーロー『後続の運転士』さん登場!)

運転士「後続列車の運転士ですよ」
指令員「後続の運転士さんな」
後続運転士「はい」
指令員「当該列車の運転士はおらんか」
運転士「ぼくも探してるんですけど」
指令員「いないの」
後続運転士「居ないんですよ。で、ちょっと良く分からないんですけど、もう、電車がグシャグシャで、もう、3両分くらいグシャグシャの車両あるんで、何処が先頭車両か、ちと分からないんですよ」指令員「あーそ、そんなにひどいの」(←やっと状況が判ってきた)
後続運転士「もうグシャグシャです。上下線、上下線に渡って、もう車両がもう横に倒れて」
指令員「完全に横転している。倒れてるの」
後続運転士「横転というよりも」
指令員「傾いているの」(←まだそんな事言ってる)
後続運転士「いいえ、そういう次元ではなくて」
指令員「うん」
後続運転士「前、一番、えー数えたら3両目くらいは、4両、3両、4両分くらいは、グシャグシャになって、なんて言うか、原形を留めずにプレスされて、こう」
指令員「ほならね、後続の運転士さん」
後続運転士「はい」
指令員B「何が原因だと思われる」
後続運転士「僕が最初に思ったのは、車と衝突したように思うんですけど、どうも、その、ぶつかった相手の車のようなものがないんですよ。回りに何も」
指令員「うん」
後続運転士「電車の残骸だけが」
指令員「うん」
後続運転士「散らばっていて」
指令員「うん」
後続運転士「両脇の線路の、線路のフェンスが、フェンスが、あの、物が突き破って、車道の方 にも電車が飛び出ているんですよ」
指令員B「よっしゃ、このまま電話を切らんと、このまま待ってよ」
後続運転士「はい」

9時34分17秒、記録終了。