アコースティックギター「ご主人さま...ッッ?」
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SS初心者なので色々と大目に見てやってください。
アコースティック(かわいいメイド)アコ
エレキギター(もっとかわいいが性格は悪い)エレ
俺(イケメン過ぎて女子に遠ざかれるタイプ) ご主人さまは最高のギタープレイヤーなのです!何分何時間、いや、一日中私を愛でてくれるとても優しいお方なのです!
今日はそんなご主人さまと出会ってちょうど1年目...。ああ、今日はどんな曲を弾いてくれるのかな?とても楽しみなのです! ご主人さまが寝ている時間、私が一番嫌いな時間、私の体と弦は錆びてきてしまうのです。でもご主人さまは定期的に丁寧にケアをしてくれるのです!
私がいつまでも大好きなご主人さま... 朝になったのです!やっとご主人さまと愛し合えるのです///
アコ「ご主人さま!!!」
俺「は〜やっと届いたわ」
配達員(何この人臭)
アコ「ご主人さま。それ何?」
ご主人さまは箱の開封に夢中になっています。
いつもなら起きてすぐ私に触ってくださるのに...。 俺「よっしゃ!やっと念願のエレキギターが手に入ったぜ!」
エレ「よろしくね。俺くん(え、臭くね)」
俺「おお、このドツンとしたサウンド!最高だ!」
アコ「あ、あの...?」
エレ「なあに、あの古臭いギターは。」
アコ「ッッッ!!」 その日から、ご主人さまと私が愛し合うことは全くなったのです。思えば初めてご主人さまとあった日...。
俺「うお、やっと届いた」
配達員(口臭キツ)
アコ(何この部屋...大丈夫だよね...汚いし...お母さん...)
俺「やっと念願のギターが手に入った!早速弾いてみよう!」
ボヨヨ〜ン
俺「何だこれw面白いわw」
アコ「この人全くギターの使い方をわかっていないのです...帰りたいのです...」 ごめん要約とか全くできてなくて
一週間後
俺「そうか、Cコードはこうやって...」
アコ(なんか最近弾かれて気持ちよくなってきたのです...)
俺「ちょっとギター教室的なのも行ってみるか」
アコ「?」
〜予約終了〜
俺「今日からお願いします!」
先生(うああああああ臭ええよおおお) 一ヶ月後
俺「やっとFコードが弾けるようになった!ギターっておもろいなあ」
アコ「ご主人さますごいです。一ヶ月でここまで弾けるようになるなんて」
俺「俺には夢があるんだ。子供の頃からな」
この頃からひたむきに私を愛して練習してくれるご主人さまを私はかっこいいと思い始めたのです。 3か月後
俺「やっとソロギターというものが弾けるようになってきたぞ...指痛いわ」
アコ「ご主人さまは私とずっといて飽きないんですか?」
俺「今まで飽きたことはないな。お前と一緒にいると楽しいし。( ̄ー ̄)ニヤリ」
アコ(最後のニヤリがなければかろうじてイケメンだったのに...) 思えばあの頃の私は、とても幸せでした。
でも思い返してみればあの頃からご主人さまの気持ちは私から離れていたのかもしれません...。
もしかしたらはじめから私なんて頭の中になかったのかもしれない。 >>15仲間!!
5日前
アコ「ご主人さま...?」
俺「ん?なんだ?」
アコ「ずっとそばにいてね」
俺「...」
スヤ.... アコ「ご主人さま...」
聞こえるのは酷く歪んだ電気の音だけ。 アコ「ご主人さま...」
もうご主人さまの顔を見ることもなくなった アコ「ご主人さま」
錆びていく体。遠のいていく意識 サウンドホールの中には虫がたくさん入ってとても気持ちが悪い でもそれでも。
どれだけ気持ちが悪くとも錆びようとも
あの頃に戻れるのならどうでも良い
戻りたい
一日でもいいから アコ「楽しかったあの日々に私を戻して...ッッ!!」
俺「ひゃっほー」
エレ&アンプ「こいついつまでも口くせえなあ」
終 これ書きながら泣いてました。
そんなこと思ってたのかアコ...。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています