静岡県焼津市にある焼津漁港を舞台とした冷凍カツオの窃盗事件をめぐり、焼津漁協から懲戒解雇された40代の元職員が、処分は無効などとして漁協に退職金の支払いを求める訴えを静岡地方裁判所に起こしました。

退職金約677万円の支払いを求めて訴えを起こしたのは、焼津漁協の元市場部係長で40代の男性です。

訴状などによりますと、男性は冷凍カツオを盗んだとして、2021年10月に焼津漁協の職員として初めて警察に逮捕され、2022年10月、窃盗の罪で有罪判決を受けました。この男性は2022年3月、漁協から懲戒解雇の処分を受け、退職金は支払われていません。その一方で、一連の事件に関与し有罪が言い渡された別の職員は停職処分になっていることから、懲戒解雇は不当で退職金が支払われないのは、違法だと訴えています。

元職員による提訴について焼津漁協は「訴状の内容を精査し、対応を検討する」としています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/616720