日本人は1%の富裕層以外が不幸になって久しい。少子高齢化で若者は未来が絶望的。中年はバブル崩壊の氷河期で見捨てられ、50・60代の壮年世代も昔の老人ほど豊かではないので定年後再雇用が当たり前だ。これほど苦しいのに増税で負担は増えるばかり。普通の国なら暴動になってもおかしくないのに、なぜか日本人は大人しい。
「日本人からすれば羨ましい側の欧米先進国も「ウォール街占拠」のような反貧困デモが起き、Z世代は社会主義者が増えています。日本を経済力で抜いた側であるおとなり韓国などでも朴槿恵元大統領の搾取に激怒した数百万人がソウルの街を埋め尽くしました。バブル崩壊で「失われた34年間」一番しんどいはずの日本人だけが暴発していないのは、世界人類の常識からすれば異常です」(日本人ウォッチャー)

なぜか。その理由は日本人の民族性にある。半島・大陸や欧米は狩猟民族で、自らたたかって利益を獲得する感覚で領地を広げた歴史がある。一方、島国の日本人は農耕民族で、決まった領域の中で集団農耕を繰り広げて生きてきた。
「江戸時代の士農工商では9割以上は農民でした。私たちの先祖は、つい50年前くらいまでみんな百姓として集団農耕を何百年も続けていたのです。和を以て貴しとなす、横並びで一律で秩序だって黙々と働く悲しい宿命があります」(身分制マニア)
事実、江戸時代の300年間、百姓たちは支配身分の武士による年貢の取り立てを許すなと武装蜂起を起こすことは1度もなかった。自分が食べるわけでも売るわけでもない年貢米の生産活動をさせられる仕組みに疑問も持たずにとことん奴隷のように搾取された。
「それでも上からの理不尽な圧を受ければ反発するかと思いきや我慢するのです。その代わり、仕事をサボる者を許さなかった。それに仕事の出来の悪い愚か者だったり、その逆にずる賢くて努力せず効率的に作業を進めるやり方を見つけて実践する者を見つければ、陰湿な村八分をお見舞いした。我田引水を許さない百姓根性ですが、出る杭を許さないという負の情念は、今の中学校で起きているいじめ自殺問題と構造は全く変わりません」(百姓観察家)

つまるところ、日本の学生たちが自殺をしたくなるほどいじめ問題に悩んでいるのも、過労死するほどブラック企業が蔓延しているのにゼネストも起きないのも、江戸時代の農民のDNAを引きずっていることが理由なのだ。この腐った国を変えるには移民をドバッと入れるしかないのである。