ソロキャンプが人気を集めたが、最近はそれをグループで行う「ソログルキャン」を楽しむ人がいるらしい。一見矛盾するがどう過ごしているのか。現場をのぞいた。

4月下旬の土曜昼、神奈川県愛川町の中津川河川敷を訪れた。家族連れや友人同士ら多くのキャンパーに交じって、距離を取りながら1人用テントが並ぶ一角が気になった。せっせとテントを張る人、設営を終えてのんびりする人――。知り合いのようだが、声をかけるわけでも手伝うわけでもない。

彼らは、ソロキャンプの普及を目指す「日本単独野営協会」のメンバーだ。会の代表で横浜市の会社員、小山仁さん(46)は、椅子でくつろぎながら、「助けを求められれば手伝うけど、基本的には干渉しない。そんな距離感」と説明した。

その後も、たき火で食事を作ったり、テントで眠ったり。それぞれが自由に過ごす。かと思えば、ある人が新しく買ったテントをみんなで見学する場面もあった。

小山さんは、「初めからグループで役割を決めると、自分の好きにできないことがある。1人だとキャンプ道具の話などを気が向いた時にできない。それぞれの短所を補う要素がソログルキャンにはある」と話す。

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