悲しいなぁ

UP Aerospace社(米コロラド州)が1日打ち上げたCelestis(セレスティス)の宇宙葬「オーロラ・フライト」のロケットが離陸直後に爆発し、NASA元宇宙飛行士を含めた故人120人の遺灰カプセルがニューメキシコの砂漠に飛散、再度仕切り直すこととなりました。

KVIA-TVによれば、爆発したのはUP Aerospace社の準軌道ロケット「SpaceLoft XL(スペースロフトXL)」。5月1日昼にスペースポートアメリカから打ち上げられたのですが、点火から3秒ほどで不具合が生じて空に散ってしまったもようです。

遺灰の主には、科学者のLouise Ann O’Deenさん、電波物理学者兼宇宙飛行士のPhilip K. Chapmanさん(2021年4月逝去)もいました。

このうちChapmanさんは豪メルボルン出身で、NASA宇宙宇宙飛行士の控えの第2グループ「Astronaut Group 6」に選ばれた初のオーストラリア系アメリカ人。

宇宙には一度も飛ぶことなく生涯を終えましたが、1971年アポロ14号月面着陸ミッションを陰で支えた立役者です。

遺灰になって宇宙をさまようことで積年の夢を果たすつもりが、大気圏でつまずいてしまうとは…。

遺灰が全部散ってしまったわけじゃない

ただ幸い宇宙葬サービス会社のCelestis曰く、遺灰カプセルにはほんのしるし程度の遺灰やDNAサンプルしか入っていないらしく、カプセル120個は爆発の衝撃にも耐えて無傷で回収されたとのことです。

打ち上げを請け負うUP Aerospace社と事故原因の究明と必要な補修作業が済み次第、次回の打ち上げに回すそうです。