ためしに、パチンコ屋の店員に「換金所はどこですか?」と聞いてください。「詳しくは教えられません……」と言って、はぐらかされます。表立ったギャンブルではなく、コソコソと換金しないといけない場所。それくらいグレーな産業なんですよね。

 ギャンブルの構造と同じですから、頭の悪い人が吸い寄せられて入ると、「自分だけは儲かる」という感覚になり、そこからズルズルとハマっていく。挙げ句の果てにはギャンブルに依存します。そこにギャンブルの中毒性があるからです。

「台の構造や設定を分析して勝ち続ける人もいます」と語るパチプロの人がいます。

 勝ち続ける能力があるのであれば、その人は頑張ってもらえればいいんですが、たぶん全体の0.1%にも満たない人です。圧倒的に多数の人たちは損をする構造であることには間違いないので、特別な人の例を一般化するのは間違っていると思います。

「暇つぶし」と言う人もいますが、パチンコをしたところで、手首を回して光や映像を見つめるだけ。何も学びが得られません。映画や本であれば、1500円で2時間以上も時間が潰せて、大きな学びも得られます。

 それに、パチンコは頭を使うゲーム性がゼロです。カジノであれば、経験や実力によって勝つ確率が上がっていく要素があるのですが、パチンコにはそれがないんですよね。だから「頭を使いたくないバカ」が吸い寄せられるわけです。

https://diamond.jp/articles/-/289922