平手打ち、肛門にナット 障害者施設中井やまゆり園で虐待9件認定

神奈川県は12日、直営の障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で利用者への虐待が疑われるとして関係自治体に通報していた
25件の事案のうち、9件が虐待として認定されたと公表した。
ほかの8件は「不適切な支援」と判断され、残る8件は「事実が確認できない」とされた。

県内には、2016年に入所者ら45人が殺傷される事件が起きた津久井やまゆり園(相模原市)を含め、「やまゆり園」と呼ばれる
県立障害者施設が4カ所ある。中井やまゆり園には5月1日現在、六つの寮に89人が入所しており、非常勤の47人を含む193人の
職員が勤務している。

■虐待関与職員は64人、利用者11人が被害

認定されたのは、利用者の顔を平手打ちし、こぶしで額を殴った▽服薬用のコップの水などに塩や砂糖が混ぜられていた
▽利用者の肛門(こうもん)にナットが入っていた――など9件の事案で、利用者11人が被害にあった。

県によると、この9件については同法に基づいて施設での改善計画を作成し、順次自治体に提出しているところだという。
被害にあった利用者や家族に謝罪しており、刑事告発については「現時点では(手続きに)入っていない」とした。
虐待に関わったとされる職員は64人にのぼり、県は処分について「顧問弁護士との相談や考査手続きをしている」とした。

https://news.livedoor.com/article/detail/24226983/