日野自動車が26日発表した2023年3月期連結決算は、純損益が1176億円の赤字だった。赤字は3年連続で、損失幅は前期の847億円を上回り過去最大。
エンジンの排ガス・燃費性能を巡る一連の不正行為で、顧客への補償費用などを損失に計上したことが響いた。

 小木曽聡社長はオンライン形式で開いた決算説明会で不正問題について、「多大な迷惑を掛けていることを改めて深くおわびする」と陳謝した。
「身の丈を超えた目標設定により、健全な企業風土の醸成がおろそかになった」として、販売台数とシェアの拡大を追う経営路線を見直す考えを示した。

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