人間を介さずに機械による自動化と学習のみによって生産性が向上する経済を、井上氏は「AK型生産経済」と呼んでいる。その生産関数が「Y=AK」で示されるからで、Yは生産量(GDP)、Aは技術水準、Kは資本(機械への投資など)を表している。(中略)

ポイントとしてはAIが推し進めるAK型生産関数にはコブ=ダグラス型にあった「L(労働)がない」こと、つまり「経済成長が労働不在で成立してしまう」ことである。

(中略)つまり、毎年平均2%ずつの成長をしてきたのが「AI革命」による機械の自律的な学習と生産活動の自動化によって1年目は2%、2年目は4%、3年目は8%の成長率となるような想像もつかない世界が、理論上では出現する可能性があるのだ。
https://i.imgur.com/atyOzoy.jpg