青森県六戸町の左官業、十文字利美さん(68)の住宅が全焼し、5人の遺体が見つかった火災で、県警は14日、近くに住む親戚の男性(92)が放火した疑いがあることを明らかにした。男性とは連絡が取れなくなっており、県警は同日、男性の自宅を容疑者不詳の現住建造物等放火容疑で家宅捜索した。

 県警によると、この男性は十文字さん宅に同居していた義母(88)の兄。出火当時、義母の兄が所有する軽乗用車が十文字さん宅近くに止まっており、後部座席には灯油が入っていたと思われるポリタンクが残されていた。県警はこの車を押収し、火災との関係を調べている。

 火災は13日午前1時ごろに発生。木造一部2階建て住宅と車庫など2棟が全焼し、住宅の焼け跡から5人の遺体が見つかった。十文字さんの妻(67)、義母、次女(39)、孫の女児(9)と連絡が取れていないほか、家族以外の遺体1体もあった。

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