反社会性パーソナリティ障害の患者は、ものを壊したり、他者に嫌がらせをしたり、盗みを働いたりすることで他者や法律の軽視を示すことがあります。患者は自分の欲しいもの(金、権力、セックス、個人的な満足感など)を手に入れるために、人を欺き、利用し、言いくるめ、操作することがあります。目的を遂げるために偽名を使うことがあります。

この障害の人は、自分のやったことに対して自責の念や罪悪感を抱かないことがしばしばあります。患者は自分が傷つけた相手や(例えば、傷つけられて当然と考える)世の中のあり方(例えば、世の中は不公平なものと考える)を責めることで自分の行動を合理化することがあります。また、人のいいなりになるまいとし、いかなる犠牲を払っても自分にとって最善と考えることをしようとしますが、このような態度は他者に対する全般的な不信から生じている場合があります。