全国的に感染者が急増している性感染症の梅毒は、県内でも過去最多となった去年の同じ時期を上回るペースで患者が増えていて、県は、感染の不安がある人は医療機関で検査を受けてほしいと呼びかけています。

県衛生環境研究所によりますと、今月6日からの1週間に梅毒に感染したと県内の医療機関から報告があった人は10人でした。

ことしに入ってからの合計では29人となり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降で最も多かった去年の同じ時期と比べ、12人増えています。

このままのペースでは、ことし1年間の感染者数も去年の116人を上回って過去最多を更新するおそれがあります。

性別では、▼男性が17人、▼女性が12人。

年齢別では、▼30代が11人と全体の4割近くを占めて最も多く、▼次いで20代の10人、▼10代の4人と若い世代に偏っています。

保健所の管内別では、▼宮崎市保健所が21人、▼次いで都城保健所が4人、▼日南保健所が2人などとなっています。

梅毒は主に性的な接触によって広がる細菌性の感染症で、感染しても無症状だったり症状が出てもすぐ消えたりすることがあり、治療せずに放置すると、脳や心臓に深刻な症状が出ることもあります。

県感染症対策課は、感染の不安がある人は医療機関で検査を受けてほしいと呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230323/5060015026.html