【浜田】私はですね。この件に関して、ジャニー喜多川氏への批判が目的ではなくてですね。社会的影響力の大きな人物による事件であり、テレビを中心とする主要メディアがしっかりと報じるべきであるという問題意識でございます。このことについて、メディアが適切に報道すれば、その後の被害拡大をある程度抑制できた可能性はあると思うんですが、現実はそうではなくて、テレビはほとんど報じていなかった、というのが私の認識でございます。

ただし、ジャニー喜多川氏はですね、ジャニーズタレントの差配などで、民間のテレビ局に大きな影響力を持っておりまして、民間の放送局がこれを報じることができないのはですね。一定の合理性はあるんじゃないか、と思います。

一方でですね。国民の受信料で成り立っておりますNHKはジャニーズ事務所に忖度すべきではないと私は考えております。そこでNHKに伺います。今回、BBCが報じて改めて知ったという国民は多いと思います。このことに関してですね、民放が報じない、いや報じることのできないニュースをNHKは報じるつもりはありますでしょうか。

【NHK 林理恵専務理事(以下、NHK)】お答えいたします。ニュースや番組で何を伝えるかにつきましては、自主的な編集判断に基づきまして、その都度、総合的に判断しております。NHKは、報道機関として放送の自主自立を堅持し、視聴者の皆様に信頼していただけるような放送に努めております。

【浜田】わかりました。いろんな意見があると思います。国民の皆様には、NHKさんの姿勢についても、判断していただきたいと思います。引き続き、NHKさんに伺います。

NHKはですね、紅白歌合戦などでこれまで数多くのジャニーズのタレントさんをですね、番組で採用してきたと承知をしております。今回、少年に淫らな行為をしたと東京高裁で認定されたジャニー喜多川氏の事務所の所属のタレントを紅白歌合戦などの番組に起用してきたことに関する罪悪感というのはありますでしょうか。

【NHK】お答えいたします。出演者の選定も含め、ニュースや番組の内容につきましては、自主的な編集判断に基づいてその都度、総合的に判断しております。

【浜田】はい、ありがとうございます。NHKさんの姿勢について先ほどと同じように多くの国民の方に判断していただきたいと思います。