「ねえ、怜音ちゃん」
千遥は怜音に尋ねた。
「私たちってどうして付き合うことになったんだろう?」

「え?それは…」
怜音は戸惑って言った。
「どうしてだろう…」

「私はね、最初から怜音ちゃんに惹かれてたんだよ」
千遥は真剣な表情で言った。
「怜音ちゃんってすごく可愛くて優しくて賢くて素敵だから」

「そんなことないよ…」
怜音は恥ずかしそうに言った。
「私なんかよりお姉ちゃんの方がずっと魅力的だよ」

「そう思わないでよ。私は怜音ちゃんが大好きだから」
千遥は強調して言った。
「でも、私が告白するまでは気づいてくれなかったよね」

「ごめん…私も気持ちはあったけど、自分に自信がなくて…」
怜音は謝罪した。
「でも、お姉ちゃんが勇気を出してくれて良かった」

2人は再び目を見合わせて笑顔になった。
雨粒が2人の頬を濡らしているのも気にしなかった。

きりが良かったからここまでで終わり