【ニューヨーク時事】スイス金融監督局(FINMA)は19日、同国の金融最大手UBSによる同業のクレディ・スイス買収に関連し、
クレディ・スイスが発行した劣後債「AT1債」約160億スイスフラン(約2兆3000億円)の価値をゼロにすると発表した。
金融当局が支援策を講じたのを踏まえ、劣後債を保有する投資家に負担を求めた格好だ。

 AT1債は、2008年の金融危機後、金融規制を強化する中で導入された。財務が大幅に悪化した場合などに元本が削減され、
資本増強に充てられる。資本規制上、自己資本の一部に算入可能なことから発行が相次いだ。通常の社債よりも利回りが高く、
投資家に人気だったという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032000449&g=int