あいつは昔はマジで良い奴だった
宗教団体のトップになる前は東大時代に「俺とお前で凄え事を成し遂げる」って約束したんだ

あいつは俺が高校時代ヤンキーにボコられてた時俺を庇った事があった
あんなひ弱な体の癖にデカいヤンキーの前に立ち塞がって「やめろ」って言って必死に踏ん張ってんだよ
で二人ともボコられて、俺が隆法に「なんで庇ったんだ、てめえは庇わなけりゃボコられなかっただろ」って言ったらアイツは笑って
「お前だけボコられてたらカッコ悪いし、何より僕たち友達だろ」ってさ、バカみてえだろ?でもアイツは笑ってたんだ

宗教団体のトップになってからはアイツ音信不通になって、それで疎遠になった
でもアイツが死ぬ2日前に俺と会おう飯食おうって急に電話かけてきてさ
飯食って思い出話してた時アイツ「俺もう会えないかもしれない」ってさ
それでバカじゃねーのってまた会おうぜ一緒にまた飯食おうってその日は別れて
そんで2日後に隆法が死んだ

今思えばアイツ何か悟ってたのかもしれねえな
あーマジで書きながらまた涙出てきたわ

じゃあな、隆法
俺のマブダチだった男