男子高校生からの「性の悩み」相談 全て「お母さんとのこと」だった [子どもへの性暴力]:朝日新聞デジタル

「いつも真剣に聞いてくれているのに、ウソついてごめんなさい」

 電話の向こう側で高校2年の少年が声を震わせながら打ち明けた。

 「実母にセックスを求められる」

 激しく泣いた。

 「コンドームを使うか使わないかも全部母が決める」とも話した。

 電話を受けていたのは、長年若者から性の問題について電話相談を受けている医療職の女性。

 少年からの最初の電話は2020年秋だった。


 少年によると、少年は母とのふたり暮らし。中学3年のころに、交際相手と別れた母が風呂に入ってくるようになった。

 体を洗ってくれ、性器を触ってきた。射精するまで、「ごめんね」と言いながら、手を動かしたという。

 そのうちに性交するようになった。部活のない水曜と日曜の夜が多い。母が酒を飲み始めるのが合図で、酔っ払って「お父さんに似ている」と言う。

 少年はトイレで自慰をして体が反応しないようにするが、母に口に含まれると反応してしまう。「気持ちよく感じる自分もいて、楽しんでいたところもある」と吐露した。


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