「お金を使うべきじゃない」こと
 あなたは、生活レベルを上げることをしていますか?

 あるタレントさんが、こんなことを言っていました。

「自分を追い込むために、給料に見合わない家賃のところに引っ越すと、お尻に火がついて売れる」

 おそらく、生活レベルを上げることで、仕事の質が上がるのだと言いたいのでしょう。

 仮に、「風呂無し、駅から30分以上、狭い、壁が薄い、家賃2万円の部屋」であれば、家賃を上げれば生産性が上がるでしょう。

 しかし、家賃8万円くらいで十分な人が、3倍の24万円のところに引っ越したところで、仕事の能力が3倍になるわけではありませんよね。

それって家賃の奴隷?
 タレントさんやYouTuberのように、売れることで給料が何倍にもなる可能性があるのなら、まだ少しは理解できます。

 しかし、一般の会社員でも、同じような思考をしてしまう人がいて、思わず「頭が悪いな」と思います。

 一般的に給料の25~30%が家賃として妥当な額だと言われています。

 これだと手取りが30万円の人は家賃10万円の部屋ということになりますが、僕の感覚では「高い!」と思ってしまいます。

 給料の30%ということは、1ヵ月のうちの10日間を大家さんに捧げていることになります。

 家賃収入を得る人というのは、資産を持っている人です。要するに、「お金持ち」です。

 そんなお金持ちに、せっせと人生の3分の1を差し出しているわけです。そう聞くと、「それって奴隷みたいだな……」と感じませんか?