「家事は男性と女性で平等に分担すべきだけれど、支払いは男性がすべき」というのはあまり論理的ではなく辻褄が合いません。男女の平等を追求する現在のドイツでは「男性がおごるべき」といった主張を聞くことはあまりありません。

ドイツのデートは基本的には「自分が頼んだものは自分で払う」というスタイルです。2人で飲み食いした金額を2で割る日本の「割り勘」ともまた少し違い、「自分が頼んで自分が飲食したもののみを自分で払う」形です。

たとえば女性がビールひとつと軽食を頼んだ場合、女性はその分しか払いません。相手の男性がもしもビールを数杯飲んだらその分は男性が自分で払います。ドイツには運ばれてきた料理をシェアする習慣はありませんから、自分で頼んだものは自分で食べ、その分だけを払うのです。