「mountain rises」
主人公は貧しい家庭の長男
慎ましく幸せに暮らしていたが、働き手の父親が病に倒れたことで生活難へと追い込まれる
そんな中、母親が海外マフィア元締めの宗教に入り、家庭が完全に崩壊してしまう
母親が家の有金を寄付金に回し、父親は心労で死亡
妹が自殺することになる

主人公、海外マフィアの祖国侵攻に強い嫌悪を覚えるようになり、大人になってからは軍隊へと所属する
軍人として活動しながら海外マフィアの情報を集めて彼らを一掃しようと目論むが、上司に握り潰される
なんと宗教組織の背後には他国の政府組織がついており、既に自国の軍の中にも複雑に根を張っていたのだと知る

独自に調査を進める主人公
宗教組織の国内トップが、なんと軍の頭目でもある自国の大統領であることを知る
だが、上司に拘束され、激しい拷問に遭う

辛うじて逃げることに成功するが、
「お前の言葉など誰も信じない。我々の力は巨大で、如何なる告発や事件も揉み消せる。お前には何もできない」と笑われる
身を隠して生きながらえた主人公だが、生きる希望を失う
敵は巨大で、あらゆる主人公の報復はきっと意味をなさない

任期が変わって大統領が移り変わり、元大統領の護衛が薄くなる
主人公は演説中の彼を軍生活の経験を活かして襲撃して、暗殺することに成功する
記者の前で「家族の恨みです」と真相を語る
大統領を暗殺しても頭が挿げ替えられるだけで痛手にはならない
主人公の狙いは組織の頭を暗殺することではなく、国中が自分の告発に注目することにあったのだ
主人公を嘲笑っていた軍の上司がテレビの報道を眺めながら「やられた」と呟いて拳銃自殺する

主人公の告発は元大統領暗殺犯の動機として全世界に報道され、宗教組織は大幅な縮小・事実上の解体へと追い込まれる
世界中が主人公の起こした事件に注目して大騒ぎしている傍ら、主人公の母親は縮小した宗教組織の中で、支部長に必死に頭を下げて今なお献金を行っていた