県の教育委員会が言うように「多様な学び方を求める生徒が増加したため」といえば聞こえはいい。実際、スポーツに力を入れるためとか、文化活動に勤しむためといった理由で通信制を選ぶ人もいるだろう。

だが、先の教員によれば、なかなかそうとは言い切れない面もあるらしい。教員は次のようにつづける。

「こうした生徒には2つの傾向があるように思うんです。1つがコロナ禍の影響ですね。コロナ禍によって不登校が増えたのは知られていることですが、それ以上に一般の子供たちの間にも『学校なんて別に行かなくてもいいんだ』という認識が広まりました。

タイパ(タイムパフォーマンス)なんて言葉がありますが、学校へ行くのは時間のムダ。学校は通信制で月に1度だけ行って、余った時間をゲームに費やしていた方がいいと考える子が出てきたのです。少し前には信じられないことでした」

もし本当だとしたら、あまり歓迎すべきことではないかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a6e14d22cb79ec7b3278c97e83aaa4c0d2cde2a?page=1