大阪メトロの駅トイレで自ら腹を刺したのに、「刺された」と噓の申告をしたとして、大阪府警西署は14日、軽犯罪法違反(虚偽申告)と銃刀法違反容疑で、大阪市生野区の会社員の男(25)を書類送検した。

 「仕事などが嫌になり、自殺するために自分で刺した」と容疑を認めている。

書類送検容疑は1月18日午前10時半ごろ、大阪市西区新町の大阪メトロ長堀鶴見緑地線西大橋駅の多目的トイレで、持ち込んだ刃渡り約17センチの文化包丁で自分の腹部を刺したのに、「40~50代ぐらいの男性にいきなり刺された」と警察官に虚偽の被害申告をしたとしている。

同署によると、男は「死のうと思ったが死ねなかった。自殺しようとしたことが分かれば、会社に迷惑がかかると思って噓をついた」と説明しているという。男は自分を刺した後にトイレ内の緊急ボタンを押し、駆け付けた駅員が110番した。

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