中国共産党 政治的利用を警戒し『進撃の巨人』を規制対象に

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さる6月7日、中国政府は「有害な日本アニメをネット配信した」との理由で、中国国内の大手動画配信会社29社に罰金・警告などの行政処分を科したことを発表した。当局に「有害指定」されたのは、日本でも人気の高い『進撃の巨人』や『デスノート』などのアニメ38作品。当該作品は即日、配信停止となった。

規制対象となった『進撃の巨人』は若き主人公が残虐非道な巨人と対決し、人類の自由を手に入れるために奮闘するストーリー。実は中国共産党指導部はこの作品が政治的に利用されることを最も警戒しているのだ。
例えば、香港の政治家や活動家は、『進撃の巨人』の巨人を巨悪=中国共産党に見立てたパロディ動画を作成し党指導部を猛批判。その動画を見た香港の人々は同作品に自身の置かれた状況を重ね合わせはじめている。

 また、同じく規制対象となった『残響のテロル』のストーリーの中核は、若者による国家へのテロだ。同作品のキャッチコピーは「この世界に、引き金をひけ。」。少数民族問題を抱え暴動が頻発する中国で、作品に感化された若者が共産党にテロを起こすことを党指導部は懸念している。