「はい。この枝分かれのちんぽは、あり得たかもしれない可能性への羨望と逡巡です。
 もしかしたら、私がふーにいと一緒に旅をしたかもしれない。もしかしたら、私が
 魔法少女の契約に至らず、ふーにいを看取れなかったかもしれない。それによって、
 腐れ縁の彼女との出会いもなかったかもしれない。私が存在するこの世界とは別の
 世界では、それらが現実かもしれないという思いを込めています」
「ふむ。それは、今でも居場所を探している、ということでしょうか?」
「今は見つけつつあります。でも、別の可能性が私にあったらと思った時、自分に考えられる
 可能性のいくつかを、あの人の思い出に反映させてみたんです」
「では、添えられた花の意味は?」
「このダイモンジソウには、花言葉の一つに”自由”という意味があります。この花を
 ちんぽに添えることで、世界各地を旅していたあの人の思い出を、強調してみました」
「ありがとうございます。大変貴重なお話でした。最後は私の作品を披露しましょう」