「ヒッヒッヒ…こいつぁ難しい問題ですねぇ、参っちまうなァ…」

「面接官さん、ああ、田中さんでしたっけ?ちょいと小耳に挟んだんですが今年中学生になる娘さんがいらっしゃるみたいで…」

「いやぁ、大層器量の良い娘さんだ。しかも性格も良い。冥利ですねぇ。お父さんが事故に遭って大変だ、って伝えたら真っ青な顔で慌てて車に乗ってきてくれやしたよ」

「さて面接官さん、このボールペン。いくらで買ってくれやすか?慎重に答えてくだせぇ。出来ればアタシもお嬢ちゃんにひでぇ事はしたくねぇんで」