トップギアでお馴染みのジェレミー・クラークソンによるレビュー

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かつて、まだジフテリアが蔓延し、子供たちはすすまみれだった頃、車が履いていたのは薄っぺらい小さなタイヤで、車好きはラウンドアバウトでタイヤを滑らせて楽しんでいた。

しかし、今ではグリップが重視されるようになった。フォードのスポーティーカーにはフロントディファレンシャルが装備され、1,000km/hでヘアピンを攻めても大丈夫なように路面追従性が高められている。それに、日産・GT-Rは証券取引所レベルの高度なコンピューターを用いることで、音速でもヘアピンを攻められるように設計されている。

今や、怯える幼児が母親の腕を握るときと同じような強力なグリップがどんな車にもある。もちろん、これは必ずしも悪いことではない。どんな下手糞でもスピンして木に突っ込むことはない。それに、サーキットでのラップタイムも速くなる。