ナンパ無視した女性のマスク下ろし尻や胸もんでキス…友人とのナンパ競争の末 逮捕された男「清潔感のあるお嬢様が好み」

路上で声をかけて無視された女性に、わいせつな行為をした疑いで、24歳の男が逮捕された。友人との「ナンパ競争」の末に、犯行をエスカレートさせていったとみられているが、その供述内容には、あきれるばかりだ。

■ナンパ無視された女性を”待ち伏せ”
今年7月31日午後7時45分ごろ、東京・杉並区の路上で、20歳の女性は、見知らぬ男に声をかけられた。「今からどこ行くの?さっきの人どうだった?」。日曜日の夜に、ナンパ目的で声を掛けてきたのが、会社員の岸正太容疑者(24)だった。
岸容疑者の言うとおり、その直前にも、面識のない男に声を掛けられていたという。女性は、岸容疑者を無視して、近くのスーパーマーケットの中に入った。すると、岸容疑者もあとをつけてきたそうだ。
4分ほどして出てきた岸容疑者は、店の前で、女性を待ち伏せし始める。その1分後、女性が、外に出てきたところで、岸容疑者は、突然、襲いかかったそうだ。女性を壁に押しつけると、右手を腰に回して、抱き寄せるような形となったという。

■100メートル追いかけて、さらに
その上で、岸容疑者は、左手で女性の胸をもんで、自分の股間を押し当てたという。被害者の女性は、当然、逃げ出した。しかし、岸容疑者は、執拗に追いかけたという。100メートルほど離れたところで、女性が、自分の携帯電話で110番通報を試みた。
ところが、岸容疑者は、電話をさせまいと、左手で首を絞めたという。それから、再び、壁に押しつけると、あろうことか、女性のマスクを下ろして、キスをしようとしたのだ。慌てて抵抗をする女性。
しかし、岸容疑者は、首の部分を押さえつけて動けないようにした上で、強引に、女性のマスクを下ろした。そして、2回に渡ってキスをしたという。さらに、女性の腰に手を回すると、今度は、スカートの中に手を入れて、お尻を触ったそうだ。

■3分間の犯行 一部始終が防犯カメラに
一連の犯行に要した時間は、およそ3分間。ただ、被害者の女性にとっては、途方もなく長く感じられたことだろう。やっと解放された女性が、「知らない男に腕をつかまれ、胸をもまれた」と110番通報したのは、午後9時57分だった。
閑静な住宅街が広がる杉並区の路上。現場は、JR高円寺駅からも近い場所だ。実は、上記の犯行の詳細は、女性が、ハッキリと記憶していたものではない。付近の防犯カメラに、”狼藉”の一部始終が、バッチリ捉えられていたのだ。
捜査に乗り出した警視庁杉並署が、岸容疑者を割り出すのに、そう時間はかからなかった。9月5日、強制わいせつ容疑で、通常逮捕。埼玉県新座市在住の岸容疑者が、なぜ、杉並区でナンパをしていたのかは分かってないが、その口からは、驚きの動機が語られた。

■「競争意識あった」「清潔感のあるお嬢様が好み」
当日、岸容疑者は、友人の男性と酒を飲んでいたという。そして、友人と2人で、「ナンパ競争」のようなことを始めたそうだ。当時の状況について岸容疑者は、「2人でよくナンパしている。(友人が)相手にされなかった女性を、自分がモノにしたような競争意識があった」と供述。
そう、友人がナンパに失敗した相手の女性を、自分が”落とそう”と思い、声をかけたというのだ。では、なぜ、わいせつ行為に及んだのか。この点について岸容疑者は「ナンパの一環だった」と説明している。ナンパ行為をエスカレートさせていったということか・・・。
逮捕容疑そのものについては、「女性の胸を揉んだり、マスクを下げてキスをしたり、お尻を揉んだりしたことは間違いありません」と認めている岸容疑者。取り調べの中では、「女性の好みは細身の色白、清潔感のあるお嬢様のような女性」などと話しているという。
なんとも、”好きな女性のタイプ”まで白状している岸容疑者だが、余罪については「やっていません」と否定しているそうだ。本当にそうなのか・・・。