「痴漢されたくないお客様は、後ろの車両を」アナウンス JR東日本が回答
テレ朝NEWS 9/9(金) 11:10

先週、「新宿駅のアナウンスが異常な件」というタイトルでSNSに投稿された動画が、物議を醸しています。

■駅員「痴漢されたくないお客様は…」
 動画が撮影されたのは、帰宅ラッシュでごった返すJR新宿駅の埼京線のホームです。
 駅員:「防犯カメラは多く設置しておりますが、痴漢は多くいらっしゃいます。痴漢をされたくないお客様は、後ろの車両をぜひご利用下さい」
 駅員は「先頭車両には痴漢が多い」とアナウンスしたうえで、「痴漢をされたくない“女性”の移動」を促していたのだといいます。
 動画を撮影した男性がまず違和感を覚えたのが、痴漢に対して「いらっしゃる」と敬語を使っていること。さらに…。
 動画を撮影した男性:「女性がやっぱり、エッ!マジ!?みたいな感じの表情をして移動することもありました。男性もなんとなく私も同じように、並びづらくなったので、不自然に移動する人はいました」
 痴漢がいること自体を容認しているかのような駅員の言葉で、周辺の利用客も戸惑い、混乱していたというのです。

■JR東日本「先頭車両の混雑緩和させようと…」
 街では、一定の理解を示す人がいる一方で、次のような意見もありました。
 会社員(30代):「『自己防衛しなかったら、(痴漢を)されてもいいんだよね』という前提のアナウンスに捉えられなくもないので。もう少し表現の仕方が違うものの方が、いいのかなという気はした」
 会社員(40代):「ちゃんと捕まえる気持ちで、見張ってほしいなと思います。痴漢される人に言うんじゃなくて、痴漢してる人に発信してほしい」
 この動画について、JR東日本に問い合わせたところ、次のような回答がありました。
 JR東日本:「アルバイトの従業員が、先頭車両の混雑を緩和させようと、後ろの車両に誘導しようという意図でのアナウンスでした」としたうえで、「適切な表現ではなかった部分もあり、不快に思われた方にはおわびします」としています。
(「グッド!モーニング」2022年9月9日放送分より)