弁護人「大麻について考えたことは」

 植松被告「大麻は本当に素晴らしい草です。本当に感謝しています。嗜好(しこう)品として使用、栽培を認めるべきだと思う」

 弁護人「日本は大麻が禁止されている理由はわかりますか」

 植松被告「病気が治ると薬が売れなくなるからだと思います。楽しい草と書いて薬になります。楽しい心が超回復につながります」

 弁護人「私は詳しくないですが、使用するとどうなるのですか」

 植松被告「脳が膨らみます」

 弁護人「どういうことですか」

 植松被告「多幸感を与えるのは事実です。ビルゲイツも人生最大の経験といっています」

 弁護人「ほかの薬物と比べて違うのか」

 植松被告「ほかの薬物はばかにして考えなくすることで楽しむ薬です。脱法ハーブはばかになっている実感がありました」

 《大麻は23、24歳から事件まで吸っていたという。弁護人の確認に対し、週に2~4回、主に自宅で使用していたと説明した。多幸感を思い出したのか、植松被告の声に力がこもる。回答の途中、ズボンのポケットからハンカチで顔全体をぬぐった》

 弁護人「いいですよ、ゆっくり話しましょう」

 植松被告「はい」

 《植松被告は照れ笑いのような表情を浮かべる》

 弁護人「みんな使うべきだとあなたは考えるのか」

 植松被告「はい」

https://www.sankei.com/article/20200124-EDBSWG73UNJ7RE27T2Q67YA2RE/