ウィル・スミスのこの言動について、日本とアメリカでは受け止め方に温度差があるようだ。

 現地メディアやSNSを通した反応を見ても、「いかなる暴力も許されない」「ウィルが悪い」という論調が圧倒的に多いようだ。

 アメリカでは感情をうまくコントロールすることが美徳とされている。特に公の場で怒りを露にすること、そしてそれを不適切な物理的接触(Inappropriate physical contact)という手段で、他人や物に危害を加えようとするのは、かなり野蛮な行為とされる。

 そういう行為をすると、感情の起伏が激しく、自分自身をコントロールできない人というレッテルを貼られてしまう。

 日本でたまにニュースになるような店員をガミガミ罵倒してクレームを出す人は、アメリカでは「恥ずかしい人」だ。

 ウィル・スミスのような有名人であっても、自身の感情をコントロールできなかったことは「恥ずべきこと」「残念な人」と捉えられても仕方がない。

 一方で、叩かれた後も冷静さを失わず、感情をコントロールできたクリス・ロックの言動は「かなり大人な対応」だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bab2cfba22a61829bdc3901d869b494659c35991