ロシアの国内株式市場は取引停止が3日間続いているが、その間にロンドン証券取引所で取引されるロシア企業の預託証券は価値がほぼなくなっている。

  同取引所に上場するロシア主要11企業の預託証券に連動するダウジョーンズ・ロシアGDR指数は2日の取引で一時81%安と急落し、過去2週間の下落率は98%に達した。
今週の下落率は同国銀行最大手のズベルバンクが99%、国営ガス企業ガスプロムが98%、鉄鋼メーカーのセベルスタリはほぼ100%。
石油会社のロスネフチは79%、ルクオイルも99%に上る。

  ブルームバーグの試算によると、これらの企業を含むロシア企業23社の時価総額は過去2週間で5720億ドル(約66兆1200億円)減少した。

  ロシア中銀は2日遅く、モスクワ取引所の株式取引について3日の再開はないと発表した。

ロシア市場は崩壊状態、制裁で資金凍結−ロシア企業の預託証券98%安

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R84L4HT0AFB501