イラン・テヘラン(CNN) イラン西部のフゼスタン州で、17歳の妻の首をはねて殺害したとされる男が逮捕され、国民に衝撃を与えている。国営イラン通信(IRNA)はこの事件を「名誉殺人」として伝えた。

逮捕されたのは夫のサジャド・ヘイダリ容疑者。IRNAによると、ヘイダリ容疑者が州都アフワズで、笑みを浮かべながら妻の首を持ち歩く動画が出回った。関係者がCNNに語ったところによれば、ヘイダリ容疑者の姿を撮影したとされるこの動画について、同じ事件に関連した動画だったことを地元当局が確認した。

CNNが見た動画の中のヘイダリ容疑者は、一方の手に刃物を、もう一方の手に少女の首を持っていた。

ヘイダリ容疑者の母親はイラン政府系ファルス通信の取材に対し、息子は以前も妻を殺すと脅したことがあり、今回の殺人は息子がやったことだと話している。

殺害された女性の名は、IRNAが「モナ」、ファルス通信は「ガザル」と伝えている。ファルス通信がヘイダリ容疑者の母親の話として伝えたところによると、女性はいったんトルコに逃れていたが、自分の父親に説得されてイランに戻っていた。

IRNAによれば、女性がヘイダリ容疑者と結婚させられたのは12歳の時だった。

女性の父親はファルス通信の取材に対し、娘の結婚を認める法的な証明書を入手していたと主張した。イランで結婚できる最低年齢は女性が13歳、男性が15歳。CNNはヘイダリ容疑者の年齢を確認できていない。
https://www.cnn.co.jp/world/35183345.html