産卵する種もあれば、熱帯に分布するビカーラウナギのように、生息地の川の河口に比較的近い海域で産卵すると考えられている種もあります。

ただし、いずれの場合も、海で生まれ、ある程度の大きさまで育ち、それから河川などに入り込んで数年間を過ごす、というライフサイクルは共通しています。

また、ある程度成長してからは、エビやカニ、貝、昆虫などの小動物や、大きな動物の死肉まで貪欲に食べる、幅広い食性を備えた肉食魚であることも、ウナギ属の特徴です。

ウナギは、時に数千キロを隔てた海と川をめぐる、ダイナミックな一生を送る魚であることから、長い間その生態が謎に包まれてきました。
特に産卵場所についてはわからないことが多く、いまだにどこで卵を産んでいるのか、特定できていないウナギ属の魚も少なくありません。